現代人は体温が低くなりがち

 2歳児が軟便が続いているとのことで整腸薬をお客様から要望されたけど、5歳以下は制限されている物ばかりなため、『小建中湯』を案内した。
 漢方薬ということで味を心配されたけど、水飴が入っていて甘味があることを説明した。
 また、お客様自身が過敏性腸症候群というお話があったため、同じく『小建中湯』か、『小建中湯』から水飴を抜いた『桂枝加芍薬湯』が適応する可能性があることを伝えた。
 今回は、「考えてみる」とのことで購入には至らず。

 花粉症で目が痒いと、お客様から相談された。
 鼻などの症状より目の痒みが強いようだったので、点眼薬の『ロートアルガード』を勧めてお買い上げ頂いた。
 内服薬として、『十味敗毒湯』と『タウロミン』も紹介してみたけど、反応は薄かった。
 目の痒みは、いわば皮膚のアレルギー症状と同じようなものだから、点眼薬だけより体の中から対処したほうが良いと個人的には思うんだけどね。

 ご主人が花粉症で目の痒みと鼻水を訴えているというお客様がいらして、点眼薬をまず案内したら、日中はソフトコンタクトレンズを装着しているというので、選択肢が少ないことを説明して『ロートアルガードコンタクト』を紹介した。
 ただ、やはり日中はコンタクトの使用そのものを控えてもらうのが一番ではある。
 そして鼻水には眠くならないように『小青龍湯』と、『ザジテンALカプセル』を案内してみたけど、今回は『ロートアルガードコンタクト』のみを購入。
 ご主人はシャワーだけで入浴しないそうなので、入浴して体内を温めると症状が軽減する可能性があることを伝えた。
 でも、仕事などでドラッグストアーの営業時間中に来られないというのでなく人に薬を頼む人は、症状を軽減する養生方法を聞いても、きっと実践はしないんだろうなぁと思ったり。
 いや、これは悪口でも諦めでもなく、自分自身がそうだったから。
 知識として「体温を上げるように努力すると花粉症は軽くなる」と知ってはいても、実践するようになったのは防水タイプのスマホに買い替えた一昨年くらいのこと。
 お風呂に30分も入ってるなんて、暇すぎて暇すぎて……。
 でも実践してみたら、それまで30年近くも花粉症で苦しんでいたのが嘘みたいにスッキリしてしまった。
 なにしろ私の場合は、花粉症は春だけじゃなくて一年中、出先のいろんな花粉でアレルギを起こしていてマスクは標準装備。
 それが今では、マスクいらずになってしまった。
 長湯は長湯で、高血圧の人とかは注意しないといけない点もあるけど、アレルギーに限らず風邪の予防にも胃腸障害の改善にも、体温を高めに保つというのは有効なはずなので、基本的な養生として半身浴はお勧め。
 そもそも現代は、空調設備で夏冬問わず屋内では「適温」に過ごせるのに、冷たい飲み物がいつでも飲める環境なため、基本的に体温が低めになってしまうんだよね。
 せめて、意識して温かい物を飲むようにしないと。

 お客様が『タウロミン』を求めて来店。
 『タウロミン』の指名なんて、珍しい事があるもんだ。
 花粉症に使っているんだそうで、近隣のドラッグストアーには置いてなかったそう。
 あれー?
 あったと思うんだけどなぁ。
 ああ、でも棚の隅の方に追いやられてるかも。
 うちのお店では、花粉症対策として全面の目立つところに置いてあるけど。
 『タウロミン』の他に、目薬の注文も受けた。
 目薬の方は、あまり成分が色々と入っていない物を要望された。
 私も成分の種類は多くない方が適応の加減を把握するには良いと思うけど、同時に大事なのは症状に対する目標や目的であることを説明して、『ロートアルガードマイルド』を案内したところ、『タウロミン』と一緒に購入された。
 あと、花粉症による目の痒みであれば、目薬を使わなくても『タウロミン』で改善することも考えられるため、失礼ながら加齢による痒みの場合には『スマイル40メディクリア』をと紹介した。
 加齢に関する薬を紹介する時には、お客様の反応を見ながら、いつもヒヤヒヤしています。
 地雷を踏みやしないかとσ(^◇^;)。

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