風邪薬は不要だ!!……と煽ってみるテスト

 幼児連れの中国系と思われるお客様から、9ヶ月の幼児の風邪の相談を受けた。
 といっても、お客様の子供のことではないらしい。
 知人の子供だそうで、症状は鼻水と咳だと、たどたどしい日本語でどうにか理解。
 本来、2歳以下の子供の場合は、適応範囲の年齢向けの薬があっても、まずは病院へと指導するのが基本なんだけど、まずはお客様の要望に応えるのも基本なのが、難しいところ。
 ひとまず子供用のシロップを案内してみたら、その子供の親は錠剤を希望しているという。
 幼児向けの錠剤は、無いよう(;´・ω・)
 そう説明したうえで、シロップにしても3ヶ月から服用できるとはいえ、容態の急変に備えて、2歳くらいまでは必ず病院を受診するようにと、お話した。
 実のところ、以前からこのお客様からは、「自分じゃないんだけど」と他の人の相談を何度か受けている。
 より日本語に不自由な人たちのコミュニティーの中で、頼られているのかもしれない。
 今回も、風邪の幼児の件は措いて、さらに別な人のことで手荒れの相談を受けた。
 いわゆる主婦湿疹のようで痒みも強いらしいため、『ヘパクリーム』や『ユースキンA』などよりもと、『ムヒソフトGX』を勧めた。

 若い成人のお客様から、頭重感と悪寒の相談を受けた。
 喉の痛みや咳などは無いというお話だったけど、鼻が赤くなっているので尋ねてみたら、もともと鼻炎があるという。
 『葛根湯』と『ルルアタックFX』を案内し、後者をお買い上げ頂いた。
 ただ、風邪薬は急性症状でもあるので、2日ほど服用して効果を感じられない時には、乗り換えも検討するようにお話した。
 とはいえ、乗り換えのお話をするのも迷うんだよねぇ。
 「これは効きますよ」「すぐ治りますよ」と言って暗示にかけてしまった方が、プラシーボとの相乗効果が期待できるから。
 でも一方で、効いた感じがしないのに一週間飲み続けているとか、効かなかったのに使い切ったからと追加を買いに来られたりする。
 これはもう登録販売者個人の方針として、どちらを取るかで、私は効果を上げる方より、安全の方を選んでいる。
 だから、私の助言で、かえって治りが悪くなったら、ゴメンナサイ(;´・ω・`)ゞ
 というだけでは気がひけるため、薬とは別な部分でフォローはする。
 風邪を治すエネルギーが食事の消化に取られてしまわないよう、消化に良い食事を心がけて下さいという事と、発熱前であれば湯冷めには気をつけるとして入浴をすることで体を温め、風邪と戦う準備をしましょうというアドバイスがそれ。
 まぁ、本当のところ、この2つを実行して体を休めれば、風邪薬は不要なんですけどね(爆)

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート

風邪薬は不要だ!!……と煽ってみるテストへの2件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    中国は日本のような個人開業医は居ない為、風邪でも、傷でも大学附属病院か人民解放軍の病院に行くしかありません。大勢の患者でいま社会問題になっています。日本の3分診療どこではありません。薬局も日本のように親切ではありませんから、日本のドラッグストアは本当に頼りになるのだと思います。多分、病院にかかれない事情があるのでしょう。これからもフォロウしてあげてください。