『イソジンうがい薬』は、買いやすいけど使いにくい薬です

 お客様が『龍角散ダイレクト』を購入されるさいに、桔梗が入っているのでお腹を冷やさないように気をつけることを伝えたところ、妊娠中の奥さんが使うそうで大丈夫か尋ねられた。
 何故ソレを先に言わないΣ(´∀`;)!?
 まだ初期とはいうものの、妊娠は初期が危ないんである。
 まぁ、『龍角散ダイレクト』自体は妊婦でも問題は無いけれど、お客様の話しぶりからするとパッケージの注意書きを確認した訳でもない模様。
 大丈夫ですと答えたうえで、積極的に温かい物を飲んだり下半身に厚着をするといった対策はした方が良いと説明した。
 そして、お説教モードにならないよう気をつけながら、市販薬を買うさいは先に妊娠のことを伝えていただくことを「お願い」し、体調が優れない場合には調剤薬局も頼るよう勧めた。
 調剤薬局を、病院を受診したときにしか行けない場所と思ってる人は多いけれど、病院に行くべきかどうか、市販薬で避けるべき成分についてなど、地域医療の相談窓口でもあるので。
 お客様が帰りがけに『イソジンうがい薬』を欲しそうにしたため、それこそ主成分であるポビドンヨードの1日の摂取上限量(妊婦・授乳婦2㎎/日、成人3㎎/日)を容易に越えてしまうし、赤ん坊に甲状腺異常を引き起こす危険があることと、喉が痛むときには殺菌成分は刺激物だし、殺菌成分は体を守る菌まで倒して体が無防備になるため、水道水によるうがいで充分なことを説明した。
 奥さんのために薬を買いに出るというのは良いことなので、安全面にもっと気をつけて、専門家を頼って下さいませ。

 高齢のお客様が『イソジンうがい薬』の棚の前で電話をしていて、「足りる」とか「足りない」という声が聞こえていたので気にかけていたところ、小容量をレジに持ってきた。
 体を守る菌も殺してしまい、かえって風邪をひきやすくなるという研究データがあるし、常用すると体のホルモン調整をする甲状腺に異常をきたす副作用も考えられ、使うとすれば家族が風邪をひていている期間に限るというお話をした。
 すると、家にまだ余ってるとのことで、キャンセルしてお帰りになった。

 やや高齢のお客様が『イソジンうがい薬』を見つけて、まるで宝物を発見したかのように大喜びしてるのが心配になり、お会計時に注意点を伝えてみたのだが……。
私「刺激物なので、喉が痛い時には使わない方が良いです」
客「そうなのよね」
私「体を守る菌も殺してしまうから、普段のうがいは水道水で充分です」
客「そうなのよ」
私「長く使うと甲状腺異常などの副作用が現れるので、体に良くありません」
客「これ下さい」
 何故なのか(´・ω・`)
 お客様は、大喜びで帰っていかれた……。

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