打撲や捻挫は最初に徹底的に冷やすのを忘れずに! 塗り薬、貼り薬にも年齢制限があります

 80代の常連のお客様から、腰痛と関節痛の相談を受けたのだが、病院では頚椎狭窄症と診断されていて、3日後に病院に行くからそれまでの痛み止めが欲しいとのことだった。
 しかし処方されている薬が分からず、お薬手帳も持ってきていないのでお手上げ状態。
 鎮静成分の入った『エキセドリンSプラス』や、関節の間の滑液に成分がとどまる『ルミフェン錠』を紹介したうえで、処方薬が不明だからという理由をつけてアセトアミノフェン製剤の『タイレノール』を案内したところ、購入された。
 そして、お客様の患部の痛みには痺れ感があるというため、『疎経活血湯』も紹介した。
 以前に紹介した『キューピーコーワα ドリンク』もお買い上げいただき、「親切だから助かる」と言ってもらえるのはありがたいものの、何度お願いしてもお薬手帳を持参されないのが困りもの(;^ω^)

 やや高齢のお客様から、奥さんの打撲の相談を受けたのだが、自分自身には外用消炎剤で一番弱いサリチル酸製剤の『トクホン』を使うとのことで、鎮痛効果が一番高く浸透力にも優れたジクロフェナクトリウム製剤を紹介したところ、奥さんには血圧の薬が処方されていて、しかし内容が不明というためインドメタシン製剤の『バンテリンパットEX』を使っていただくことになった。
 ただちに危険という訳ではないとはいえ、薬を代わりに買うのを引き受けておきながら、患者本人が使っている薬が分かるように現物やお薬手帳を持ってこないのでは、副作用のリスクが高い薬を渡すこともまたリスクになってしまう。
 それから、次が起きないのが一番ではあるけれど、打撲や捻挫の初期には氷水で患部を冷やすのが大事と教えた。
 患部は脳に異常事態を知らせようと痛みの伝達物質を生成するのだが、その量をコントロールできず生産し続けてしまう。
 その生産機能を奪うためには、氷水で患部の感覚が無くなるくらいに冷やしてやるのだ。
 そうすると、痛みの伝達物質の生産量が減り、予後の痛みも軽減できる。
 そして、市販薬の購入時にもお薬手帳が必要なことをお話した。

 夫婦のお客様から、10歳の子供が体育で手首をひねって『アンメルツヨコヨコ』を使ってるそうだが、もう1週間が経過しているというため、先に病院を受診するよう勧めた。
 見た目で骨折していなくても、骨の表面が剥がれる剥離骨折を起こしているケースもあるからだ。
 一方で、外用消炎剤にも成分によって年齢制限があり、強い急性症状には最初に強い薬をガツンと使って症状を抑え、緩和するに従って薬も弱い物に乗り換えていくというステップダウン方式が、今回は取れない。
 浸透力が劣っても鎮痛効果の高いインドメタシン製剤も、使えるのは11歳から。
 とはいえ、13歳未満への使用がメントールの刺激の面で避けるよう書いてあるものの、忌諱すべきとなっている訳ではない『トクホンチールOX』は、『アンメルツヨコヨコ』と同じく一番弱いサリチル酸製剤ながら、局所麻酔が入ってる分だけ効果が期待できるから紹介したところ、購入された。
 お客様の家には、内服薬の『バファリンJ』があるそうなので、痛みが強ければ使っても良いと伝えた。
 今回は、父親から「いつもお世話になっている」と奥さんに紹介されたもんだから、プレッシャーが半端なかった……( ̄▽ ̄|||

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