「何で?」と疑問や興味を持ってもらえるフックが大事

 高齢のお客様が『スクラート胃腸薬』をレジに持ってきたさいに、元気な人の胃の不具合向けであることを伝えると、「じゃあ違うの」と言かれたのでヒアリングしたところ、主訴は胃もたれで、疲労を感じるというため健胃剤の入っている『スクラート胃腸薬S』に変更となった。
 名前が一文字増えるだけで、中身は随分と違うんである。
 お客様には、3日間くらいは胃に優しい食事をするようにお話をした。
 薬を飲んで良くなったとしても、それは脳の錯覚で内臓の方はまだ回復しきっていないかもしれないので。

 『浅田飴子供せきどめドロップ』を手にしたお客様から、7歳の子供の相談を受け、呼吸をしやすくする物であることを伝えると、病院で飲み薬と貼り薬を処方されたというのだが、内容は不明だった。
 『浅田飴子供せきどめドロップ』の内容からすると、処方薬が分からないと避けた方が良いため『南天のど飴』を勧めて変更となった。
 お客様には、市販薬を買うときにもお薬手帳を持参することと、普段は外出先での交通事故など備えて本人に持たせるようお願いした。
 病院に搬送される時に、使っている薬の情報の有る無しは救命処置に影響することである。
 それから咳の対応としてお腹周りを温めるよう勧めると、「お腹を温めるの?」と不思議そうに尋ねられた。
 そう思われるのは、無理からぬ事だろう。
 体は患部を炎症させることで治そうと励んでいるため、冷たい物を飲んだり薄着だったりすると、体の方は「もっと炎症しなきゃ」と頑張ってしまうから、頑張る必要の無いことを体に教えてあげるんである。

南天のど飴

 夫婦のお客様が『フェルビナクテープ』を購入されるさいに、内服薬を他に飲んでいないかなどを確認すると、ご主人は「何で?」と訊いてきて、奥さんは「アンタ飲んでないでしょ」という会話が繰り広げられた。
 フェルビナク製剤がそうであるように、貼り薬も血液中に入っていく成分があるので気をつけなければならないことを説明した。
 やはり、「何で?」と疑問や興味を持ってもらえるフックは大事だと思った。

フェイタス5.0
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