肌の悩みは内臓からの改善も! でも、ストレートに薬の効能として訊かれると困ります

 お客様から腰ベルトを求められ売り場に案内したけれど、値段が高めなのでヒアリングしたところ、奥さんが腰痛で増悪する時や楽になる条件など良く分からないようだった。
 サポーターもそうだが、患部を固定して動きを抑制するタイプと、運動の補助をするタイプがあるから、それだけでも本人にヒアリングしないと選びようが無い。
 奥さんはマッサージすると痛みが和らぐようなので、先に病院を受診してから購入を検討してみてはと提案した。
 酷くなったら病院にと考えがちだが、腰痛が内臓疾患によるものという事もあるから、今後の経過観察の記録を病院に残しておくのが得策というもの。
 ご本人にも検討してもらうために商品を写真に撮ることを勧めると、スマホで撮影してお帰りになった。

 カップルなのか兄弟なのか、若いお客様から「薬剤師?」と尋ねられ、「登録販売者です」と答えたうえで(良く分からなかったようだけれど)相談を受けたところ、ネットで肌荒れに『トランシーノホワイトCクリア』の評判を見て使いたいとのことだったが、病院から10種類前後の薬を処方されているのに、「覚えているから」とお薬手帳を持っていなかった。
 薬の情報というのは、単独の薬の名前だけではなく、その使用歴も含めてが必要であり、また飲み方の指示なども病態を知るうえで重要だから、薬の名前だけを覚えていても困るんである。
 しかも教えてもらったら、整形外科で頭痛に『五苓散』『葛根湯』の合方が出ていて、他の科ではアレルギー薬が複数と向精神薬も複数だった。
 今回は口頭で教えてもらえたから良かったけれど、向精神薬の名前はオープンスペースでは言いにくいケースもあるし、なにしろ口頭で言われた薬をメモするのに時間を要してしまうから、やはりお薬手帳を持ち歩いてもらったほうが良い。
 それに、お薬手帳を持ち歩いていれば出先で事故に遭った場合には救命措置の参考になるのはもちろん、地震などの大規模災害で家に帰れないまま避難生活になったら特例で医師の診察を受けずに薬をもらうこともできる。
 『トランシーノホワイトCクリア』を服用することに問題は無いとは考えられるものの、変に飲む薬を増やすのは良くないだろうと思い、処方されている漢方薬でも副次的な効果が期待できるとお話すると、「五苓散が肌に効くんですか!?」と問い詰められてしまった。
 そうストレートに訊かれてしまうと、効能に書いていないのを「効く」とは答えられない。
 ただ、水分代謝などの改善は肌にも良いし、実のところ内臓の働きを整えることもまた皮膚の再生に繋がる。
 当然、内臓の状態を良くするビタミン類は、肌にも良いのである。
 そう説明しようとしたが、「薬剤師に聞きます!!」と帰られてしまった。
 ううん、性格なのか病気のせいなのか薬の影響なのか、キョーレツで対応に困る患者さんであった。
 それでも、もし『トランシーノホワイトCクリア』を使ったら、お薬手帳に成分表示を貼って処方薬と一元管理するようにとだけは伝えた。
 処方薬は一つの薬局で薬を受け取っているそうだから、減薬などの管理はしてもらっているのだろう。

 お客様から「聞きたいことがある」と言われ応じると、帯状疱疹に医師からビタミンCを勧められて『トランシーノホワイトCクリア』を選んだというので、良い選択ですと答えた。
 入浴はしてるか尋ねたところシャワーで過ごしているというため、湯船に入った方が体内の修復をする材料を運ぶにも老廃物を回収するのにも血行が良くなって効果的とお話したうえで、太い血管のある背中に集中的にシャワーを浴びるよう勧めた。
 太い神経も通っているから、シャワーの刺激もマッサージによるリラックス効果を得られる。
 そういう意味では、髪や体を洗っている間はシャワーを背中に浴びておき、それで湯船に入ればなお良し。
 ビタミンC剤だとしても他の成分も入っているため、お薬手帳に成分表示を貼っておくよう勧めた。

LINEで送る
Pocket

 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート