店頭での声かけは、お客様自身が薬のことで勘違いしていないかの確認の為でもあります

 お客様が、酔い止め薬の『トラベロップQQ』のサイダー味を購入されたのだけれど、本当はレモン味を探してるというため、限定商品だったかもと伝えた。
 それから、乗り物酔いの対処法を説明して、コカ・コーラも使えることをお話しすると驚かれた。
 乗り物酔いの対策としては、実際に気持ち悪くなっても吐きにくくするために、乗る前に飲食で冷たい物を避けて温かい物を心がける。
 何故なら、腸は体温より低い物を受け付けないので冷たい物を摂ると温まるまで胃に長く貯め込んでしまうから。
 しかも胃は構造上、上部に貯めておくようになっている。
 つまり、それだけ吐きやくすなるということ。
 温かい物ならば胃で柔らかくなり次第、すぐに腸へと送られて胃が軽くなる。
 スープなどのように温かければ、消化しやすい具と組み合わせるとなお良い。
 一方、乗ってからのためには氷を入れてキンキンに冷やした飲み物を用意して、少しずつ口にしていく。
 冷たい物を飲むと胃の働きが悪くなる。
 悪くなれば吐こうとする力も弱くなる。
 もし用意できなくて、でもコカ・コーラが買えるようなら人工甘味料のゼロカロリーの物ではなく、ちゃんと糖類の入っている物を選ぶ。
 糖類を麻薬に喩える人もいるように脳を楽しい気分にして、気持ち悪さを誤魔化すのだ。
 また、炭酸の刺激も吐き気を誤魔化すのに役立つ。
 虫に刺されて痒い所を叩くと、痺れて痒みが気にならなくなるのと同じ。
 それと、コカ・コーラは胃酸に近いph値とされており、胃に馴染みやすいそうだ。
 お客様は、コカ・コーラの話で驚いていた。

 お客様が『ベンザブロックS』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻水と少し咳がある程度だというため、鼻炎薬を提案し『新コンタック600プラス』に変更となった。
 鼻水は内臓が冷えているのが原因と考えられるため、胃を温める工夫が大事なことを伝えた。
 簡単なのはお風呂に入ることと、服装はお腹周りに保温すること。
 水分の摂り過ぎは鼻水の原料となってしまうため気をつけたほうが良いが、飲むなら電子レンジで温めたりして温かい物が良い。

 お客様が『ノーシンピュア』をレジに持ってきたさいに、いつも使ってる薬か確認したところ「はい」というお返事だったのだが、気持ちを落ち着ける代わりに眠気を催す鎮静成分が入ってるので車の運転に気をつけるよう伝えると、『バファリンルナi』と間違えてることに気づかれ変更となった。
 似てる……かなぁ(^_^;)?
 全体的に白味が多いところとか?
 なんにしても、確認して良かった。
 薬を当たり前のようにスッとレジに出されると、ついそのままお会計を進めたくなちゃうけど、やはり声かけは大事。
 そして、お客様の主訴は頭痛でズキズキするタイプということから、胃と不具合と関係することをお話したところ、使っても効かないこともあったというため、その頭痛がする時には食事を胃に優しい物に切り替えるよう勧めた。
 また、鎮痛剤にも得意分野があるので、そのつど店員を捕まえて相談するよう伝えた。
 頭痛でいえば、頭を締め付けられるような緊張型の頭痛は肩こりとも関係してることが多く、中枢神経まで抑える必要は無いので末梢神経に効くアスピリン製剤の『バファリンA』が向いているし、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を使うと、鎮痛剤に頼る機会が減らせる。
 朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるとか、気圧と連動しているようなら鎮痛剤を使わずに『釣藤散』『五苓散』を使う方法も考えられる。
 先ほどのズキズキするタイプで漢方薬を使うのなら、やはり水分代謝を改善する『五苓散』『呉茱萸湯』が候補となる。

 お客様がスキンケアの棚を見ていて購入したのが『バファリンルナi』だったので、スキンケアについて何かあるのか尋ねてみたけれど、はぐらかされた。
 なんだろう、患部が言いにくいとかなのかな。
 手荒れであれば、お湯を入れた湯呑みを握って指先の血流を良くする方法と、入浴時には手を湯船に入れるよう伝えた。
 こういう一言を添えることで、そこから相談してもらえることがあるから、とにかく何か一言をといつも考えてるんだけど、疲れてるとつい自動販売機になりたくなる。

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