噂話に流されず、似た名前の市販薬を間違えないように、ご注意下さい

 お客様から『甜茶』を求められて売り場を案内すると、お買い上げいただいたのだけれど、インフルエンザの予防にと上司から頼まれたという。
 はい(^_^;)?
 確かに『甜茶』には清熱作用や去痰作用があるとされていて、ヒスタミンの分泌を抑制することから花粉症の予防になると「信じられている」お茶ではあるけれど、厚生労働省の調査では花粉症に関して効果を感じられた人は14%程度で、51%が効果は無かったと回答し、不明と回答した人は35%だそうなので、病気への対応を期待して飲むようなものではない。
 ましてやウイルスの感染予防には、手洗いと手の触れるところの拭き掃除の方が効果的とお話した。
 また他の対策として、体温を高く保つ工夫をするよう伝えた。
 例えば、アイスを食べるならば温かいお茶と一緒にというようにである。
 すると、お客様の同僚は『命の母』は良くないと言っていたそうなので、『命の母A』と『命の母ホワイト』の2種類があり、Aには気持ちを落ち着ける生薬が多く入っていて精神不安やイライラが主訴の場合に適応し、ホワイトは漢方薬の『当帰芍薬散』に近い処方で肉体的な疲労に向いていることを説明した。
 同僚が、どういう意味で「良くない」と言ってるのかは分からないけれど、双方を合わない体質や症状に用いていた患者さんには私は何人も遭っている。
 言っちゃーなんだけど大丈夫か、その会社。
 いや、そういう認識のほうが一般的なのか。
 なんにしても、適切な対応を心がけてもらいたい。

 お客様から『ルビーナめぐり』を求められたけれど、快活そうな方なので『当帰芍薬散加人参』は合わないかもとお話した。
 『ルビーナめぐり』で巡らせるのは、水と血と気の3つ。
 それこそペタンと床に座ったら立ち上がるのが億劫とか、その気力も湧かないくらいに疲れている場合だ。
 ちなみに同シリーズの『ルビーナ』の中身は『連珠飲』で、胃腸が丈夫な人の回転性めまいや動悸があるときに適している。
 商品名を間違えて買おうとした人もいるので、ご注意を。
 するとお客様は、お酒でむくむのに使おうと思ったとのこと。
 なるほど、パッケージに「むくみ」と書いてあるからか。
 でも飲酒でのむくみに使うのであれば、水分代謝を改善する『五苓散』の方が向いているで紹介した。
 また、一時的ではなく体質改善に用いる『防已黄耆湯』も紹介したところ、価格が高いとのことでお試しサイズに興味を持たれたけれど、薬のお試し版は効くかどうかではなく、具合が悪くならないかどうかを確かめるためと説明したうえで、小容量をお買い上げいただいた。
 それからお客様には、薬は指名買いするよりも「立ってる店員は使う」ようお話した。
 そして『防已黄耆湯』は保険の適用薬でもあるので、全身的なむくみの改善やダイエットなどで長期的に使おうという場合には、病院を受診するよう勧めた。
 そんなことで医療費を圧迫して良いのかという議論はあるかもしれないけれど、変な情報に頼ってしまうよりは医師の監督下で行なってもらった方が健康に良いし、結果として健康を維持できれば、むしろ医療費の軽減になるはずである。

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