薬の比較は、成分の役割と副作用、患部の状態とも比較しないと意味がありません

 お客様が小児用の風邪薬など見ており、子供用の咳止めドロップを手にされたところで声をかけてみると、9歳の子供に鼻水があって痰が絡む咳をしているとのことだった。
 体内が冷えたために熱を持とうとして起きている咳のようだから『五虎湯』を案内してみたけれど、粉が駄目で、水無しで溶ける『龍角散ダイレクト』でも無理ということだった。
 しかし、より詳しくお話を聞いてみると咳は激しくないようなので、積極的に温かい物を飲ませて入浴し、お風呂上がりにはお腹周りを重点的に厚着をさせ、体の中から温めれば鼻水は治ってしまうかもとお話するとお帰りになった。
 冷えが原因だろうから、内臓が温まれば身体も無理に熱を出そうとするのをやめて咳も落ち着くはずである。

 子供を連れたお客様が、アンパンマンの柄の『ムヒのキズぐすり』を見ていたので声をかけ、主成分は『マキロンs』と同じで皮膚の修復成分も入っていることを説明すると、傷口にしみないかを尋ねられたので、主成分のベンザルコニウム自体はアルコールに比べて低刺激なことを答えた。
 また、刺激が心配な場合には『デシンA』が主成分が同じうえ、傷口の疼きを抑える弱は局所麻酔入りであるので紹介した。
 ただ、消毒は水道水で充分なので抗生物質の塗り薬を備えておいた方が怪我には安心なことをお話しすると、お帰りになった。
 現在の日本においては、傷口を洗うための流水を確保できない場所に行くのでなければ、あまり消毒液を必要とすることは無いんである。

 お客様から『ドルマイシン軟膏』と『ドルマイコーチ軟膏』の比較を尋ねられ、前者は抗生物質のみで後者には抗生物質とステロイド剤が入ってることを説明した。
 抗生物質は菌を試すための薬で、ステロイド剤は強い炎症を抑える。
 ステロイド剤の塗り薬自体は極端な使い方や、顔など皮膚の薄い場所に塗らなければ怖い薬ではないが、炎症を抑えるのと引き換えに患部の免疫機能を抑えて菌への抵抗力を弱め、皮膚の再生を阻害するため、まず患部の状態に合っていそうか、あるいはリスクよりも炎症を抑えるのを優先させる必要があるかの判断は必要。
 今回は、成人の息子さんのお尻に吹き出物ができたとのことで、患部は白く、押すと痛むそうだがまだ口が無いというため後者を勧めて、お買い上げとなった。
 炎症は弱いと考えられるが、患部に口が無ければ抗生物質だけでは浸透しにくいため、ステロイド剤で皮膚の抵抗力を落してしまうことで抗生物質の活躍に期待するという副作用を利用した使い方。
 昔は、患部に針を指して口を作り抗生物質を塗るなんて乱暴なやり方もあったらしい。
 それ、なんて瀉血療法(;^ω^)?
 副作用を利用するというのは、どんな薬でやっても良い訳ではなく、今回の場合も『ドルマイコーチ軟膏』の効能に書いてある範囲での話なので、そこのところよろしくお願いします。
 他に、お客様自身の目の痒みの相談も受け、家にアレルギーの目薬はあるものの開封したのが3ヶ月前というため、使わないようお話をして『ロートアルガード』を一緒にお買い上げいただく事となった。

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