コンタクトレンズ用の目薬は抗炎症の成分が少ない? 内服薬の選択も検討しましょう

 お客様が『アレグラFX』を購入され、昨年もうちのお店で購入されたようなのだけれど、使い方の説明を受けたか覚えていないという。
 私が対応したのであれば言わないはずは無いはずだが、なにしろ私は人の顔を覚えるのが苦手で……(^_^;)
 『アレグラFX』や『アレジオン』などは花粉と反応させないのが目的なので、花粉が飛んでいようといまいと予防薬として毎日飲み続けるのが大事なことを説明したところ、他に目薬も希望された。
 価格と効能に直接的には関係は無いことを伝えたうえで、今回は『アルガード』を選ばれたが、お客様がコンタクトをしていると分かり、遅発性のグリチルリチン酸が入ってない『アルガードコンタクト』に変更となった。
 本当は、グリチルリチン酸が入っていた方が後から効いてきて炎症を抑える効果は高いのだけれど、ソフトコンタクトレンズに悪影響を与えてしまうので使えないんである。
 ただ、『アレグラFX』より『アレジオン』の方が痒みに有効というデータもあるんだよねぇ。
 効能には書いていないのと、『アレグラFX』を使ってきているから継続性の面で今回は話に出さなかったんだけど。
 その代わりに、お客様に花粉症と腸の関係のお話をすると、「ありがとうございます」と言って頂けた。
 日記にいつも書いていることだけれど、敵味方の識別をしている腸の機能が低下すると花粉を敵と認識して過剰に反応し攻撃してしまうのが花粉症だから、腸が働きやすいようサポートするのが大事。
 簡単な方法としては、ゆったりと入浴したり下半身を厚着をしたりして体内の保温に務めること。
 食事面では、腸内環境を整えるために乳酸菌を摂取して、消化しやすいメニューを心がけるのが良い。

 お客様から『アレグラ』と『アレジオン』の違いを質問されたので、むしろ作用が大きく異なる物と比較した方が良いと思い、『パブロン鼻炎カプセルSα』などを交えて説明した。
 言ってしまえば『アレグラFX』と『アレジオン』は症状を起こさせないのが目的であるため、天候に関係無く毎日飲んだ方が効果的な一方、症状がハッキリ出てから飲んでは効いてくるまで、一週間以上かかることもある。
 なので症状がすでに出ている場合には、『パブロン鼻炎カプセルSα』などで症状を一旦治めてから乗り換えるか、予防薬を点鼻薬や目薬と併用するという方法がある。
 お客様は顔が赤くて目の痒みがあり、コンタクト用の目薬がイマイチだったっていうため、コンタクトレンズ用の花粉症の目薬は抗炎症の成分が少ないことをお話し、痒み止めの効果も期待できる内服薬として『小青竜湯』を紹介した。
 ただ、別件で病院を受診してるというため、『小青竜湯』は保険の適用薬でもあるから担当医に相談してみるよう勧め、本日はお帰りになった。

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