「風邪には葛根湯」は限らない!? 温めると具合が悪くなる症状に使うのは避けましょう

 お客様から『アンメルツヨコヨコ』を求められ売り場を案内すると、ロングタイプのジクロフェナクトリウム製剤である『アンメルツヨコヨコNEO』を選ばれた。
同じアンメルツのブランドでもロングタイプの方は成分が異なり、15歳以上でなければ使用できない年齢制限があることを伝えると驚かれ、使うのは12歳の子供だと分かった。
 塗り薬にも年齢制限があることを知らない人は多いので、気をつけてもらいたいところ。
 特にジクロフェナクトリウム製剤は血液中にも入っていくので、年齢制限だけではなく他の飲み薬などとの併用にも気を付けなければならない。
 今回は売り場を尋ねられたから気づくことができたけれど、もしお客様自身が選んでレジに並んださいにレジが混んでいるとヒアリングできないケースも考えられる。
 子供の主訴は肩こりというため、内服薬として『葛根湯』を提案したところ、今回は自身の分としてフェルビナク製剤の『ほぐリラ』を購入された。
 どうして『ほぐリラ』を選んだのか、その理由は分からない。
 初めに情報提供をしても、相談するとか内容を確認するというところまでには結びつかない模様。
 ちょっと切ない(´・ω・`)

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 夫婦のお客様が来店し『葛根湯』の液剤をレジに持ってきたのでヒアリングしてみたところ、頭痛と関節痛だとのことだった。
 関節痛も来ているとなれば『葛根湯』よりも『麻黄湯』の方が適応するのだけれど、うちの店には『麻黄湯』の液剤が無い。
 頭痛の方はズキズキするタイプではなく緊張性のようなので『葛根湯』でも適応するものの、お客様が液剤の方が「早く効きそう」と言っていたため、顆粒でも効く速さはそれほど変わらないことと、『葛根湯』は家に置いておくよりも出先で早め早めに使うほうが効果的だから、顆粒の方が持ち歩けて便利なことをお話すると、『葛根湯』の顆粒に変更となった。
 また、もし風邪だとした場合は、体を休めるのは内臓も含めて休めるということなので、食欲があってもそれは脳がエネルギーを欲しがっているだけであり内臓が対応できるかは別なため、脳からの信号に騙されず消化に良い食事にして、なおかつ量を控えるようにお話ししたところウケた。

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 『葛根湯』の液剤をレジに持ってきたお客様に、上半身を温める『』は喉の痛い時に使うと余計ヒリヒリするし、咳のある時に使うと咳が酷くなるし、熱が出てからはもう必要無いことを説明すると、昨日から喉の痛みがあるとのことだった。
 ごく初期であれば『葛根湯』も喉の痛みに使えるものの、昨日からではもうタイミングとしては遅いため、上半身を冷やす『銀翹散』と、炎症を発散する『ペラックT』を紹介したところ、後者に変更してお買い上げいただいた。
 また、喉の痛みは風邪とは限らず胃炎でも喉が痛くなることがあると説明し、どちらにしても消化に良い食事をするのが養生法であることを伝えた。

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 お客様から風邪の時に使う薬をとの相談を受けたけれど、常備薬にするというので、必ず咳止めが入っている総合の風邪薬よりも、解熱鎮痛剤と鼻炎薬と咳止めの3種類の薬を別々に備えておく方法を提案し、多少の鼻炎は『葛根湯』でも面倒を見れるので『龍角散ダイレクト』を併用できる物として紹介したところ、『葛根湯』と『龍角散ダイレクト』を購入された。
 『葛根湯』は上半身を温めて血流を良くするので喉の痛みには向かないが、内臓が冷えて起こる鼻水には適応するため、『龍角散ダイレクト』と一緒に服用するという使い方がある。
 なお、『葛根湯』と『龍角散ダイレクト』を併用すると甘草が重なり、甘草に含まれるグリチルリチン酸の1日最大配合量は200mgと上限が定められていたけれど、医療用医薬品に関しては平成28年に廃止され、現在は実質的に上限は無い。
 とはいえ、それは経過観察をする医師や看護師がいる環境下での話だから、やはり市販薬では注意が必要。
 甘草に含まれるグリチルリチン酸は、甘草1グラムにつき20mg~40mgと幅が広く正確な量は分からないが、『葛根湯』と『龍角散ダイレクト』の双方の甘草が重複しても問題は無いはずである。

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