二酸化塩素による空間除菌の効果は「分からない」のが現状

 お客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたさいに、主にで良いのか尋ねたところ、主訴は喉の違和感のみでも鼻炎も無いというため、喉の薬に特化してはどうかと提案した。
 そして、『ペラックT』と『龍角散ダイレクト』に『パブロントローチAZ』を候補にしたところ、『ペラックT』を購入された。
 雪かきをした後になったというので、降雪中は空気中の水分が雪に捕らわれて地面に落とされるため、空気がすることを伝えた。

 高齢のお客様から「一番良い薬を」と注文されたけれど、主訴は喉の痛みとそして微熱であるものの熱は測ったものではなく手で額を触って熱い気がする程度というため、止めの薬を提案した。
 しかし、喉の痛み止めの成分も入っている『ルキノンせき止め錠』を案内すると、実ははそれほどでもないということから『龍角散ダイレクト』も紹介した。
 本日は『ルキノンせき止め錠』をお買い上げいただき、普通の食事は喉への刺激になるため噛まないで済む食事をするよう勧めた。

 お客様から『イータック抗菌化スプレーα』の手の消毒に使って良いか尋ねられ、大丈夫ですが手に直接かけるのではなく手の触れる物に使うのが本来の使い方であることを説明した。
 特にドアのノブや冷蔵庫の取っ手、のオモチャなどを重点的にと伝えた。

 お客様から『クレベリン』を求められ売り場を案内したけれど、ウイルス対策にはとにかく手洗いと手が触れる物の拭き掃除が有効なことを説明した。
 『クレベリン』のパッケージをよく見れば分かるが、あくまで用途は消臭であり、ウイルスを消滅させることでも不活性化することでもない。
 国民生活センターの調査でも、「二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは現状では分からない」と結論づけている。
 その後売り場を離れてしまったので、そのお客様が購入したかどうかは分からない。

 

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