目薬を無駄にしない差し方

 お客様から水虫の薬と一緒に消毒薬をと求められたけれど、患部は皮がむけたというので念のため抗生物質を勧め、『テラマイシン軟膏』をお買い上げいただいた。
 ちょっと、用心深すぎる対応だったかもしれない。

 若いお客様が『セイロガン糖衣A錠』を手に鎮痛剤の棚を訊かれたので、売り場を案内しつつ旅行に持っていくのか尋ねたところ、海外旅行に行くとのことだったので胃腸炎にも風邪にも使える『柴胡桂枝湯』を紹介した。
 また、『セイロガン糖衣A錠』には抗炎症剤と鎮痙攣剤が入っていないため、併用薬として『芍薬甘草湯』も紹介した。
 芍薬が鎮痙攣で、甘草が抗炎症として働く。
 鎮痛剤については以前に『イブ頭痛薬』を使ったことがあるというので、経験のある物を選ぶのは悪くないとお話したところ『柴胡桂枝湯』も一緒にお買い上げいただいた。

 夫婦のお客様が来店し、『マイティアピントケアEX』をレジに持ってきて「ピントなんとか」という商品名の薬があるはずと言われて調べてみたけれど分からなかった。
 新発売とのことで使ってみたいらしいものの、目薬は使用できる成分がすでに決まっていて、組み合わせと濃度の違いであることを説明すると、そのまま『マイティアピントケアEX』を購入された。
 使うのはご主人だけれど、目薬の差し方を説明する前にいなくなってしまったため、奥さんに伝えると「言っておきます」とのことだった。
 まだまだ知らない人が多いようで、目薬は差したらまばたきをせずに目を閉じて、しばらく下を向いているのが良い。
 お昼の情報番組に出ている医学博士の森田豊先生は、そのさいに目頭も押さえるよう推奨している。
 とにかく、まばたきをすると目薬が睫毛に持っていかれてしまうし、上を向いたままだと目の裏から鼻の奥を通って喉の方へと流れて無駄になるのだ。
 目薬の開発研究をしている人の話によれば、最低でも1分間は下を向いていてもらうと無駄にならないとのこと。

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