患者さんとの考え方がスレ違い

 お客様から『キズパワーパッド』の売り場を尋ねられて案内したのだけれど、使い方として怪我をした直後に患部を洗って使う物で、患部が乾いていたりカサブタができたりしててからでは適さないことを説明すると残念がられた。
 状態を詳しく訊くと、すでに塞がった傷痕を消したいとのことだったため『アットノン』シリーズを案内したところ、ローションタイプを日に1回塗っていただけというため、ガーゼや絆創膏で患部を保護しながら使うようお話した。
 ジクロフェナクナトリウム製剤の湿布を寝る時だけしか貼らなかったり、花粉症の予防薬である『アレジオン』を症状が酷くなってから使っていたりというように、予想外の使い方をしている場合があるから、「効かなかった」と云われても、すぐに代わりの薬をとはいかず検証が必要になる。
 そのうえ薬自体は、全員に必ず効く訳ではないため、相性の問題なのか使い方の問題なのか分かりにくいのが困りもの。
 また、お客様は「虫刺されの痕」と言っているのだけれど、実際はノミだったらしく、刺すのは蚊だけで他の虫は牙で皮膚を噛みちぎるので治療方法が異なることを説明した。
 蚊以外の虫喰われたら、早い段階で怪我をしたのと同様の対応が必要なのだ。
 お客様は、病院には初期に行ったきりで、その後に痕が治らなかったため行かなかったとのこと。
 初期には炎症を抑えたりする薬は処方されて、患部の回復は後回しのはずだから再受診を勧めたところ、病院に行ってみるとのことで本日はお買上げは無しとなった。
 この辺りは、医師を始めとする医療関係者と、患者さんとの考え方がスレ違ってるんだろうなぁ。
 まずは現状の悪化を防ぐのを最優先するのが治療の手順なんだけど、患者さんは一足飛びに完治を望む。
 そうすると、「状態が悪化しない」=「治っていない」と考えて、時には順調に進んでいる治療すらやめてしまうことがある。
 当然、医療関係者側のヒアリングも大事なのだけれど、患者さんの方でも治療方針がどういうものか質問したほうが良い。
「全部ちゃんと説明してくれ」と全ての患者さんが望んでいればそうしたいのは山々なれど、それを鬱陶しいと感じる患者さんもいるもんだから、その加減が難しいので。
 おそらく私も一部の、いやあるいは多くのお客様から鬱陶しがられてる可能性はある(´・ω・`)
 でも、知らずに適応しない薬を選んでしまう人、想定外の使い方をしている人、病院に通院していながら医師に病状を伝えていない人がいるかもしれず、自動販売機になる訳にはいかないと思う次第。
 今回のお客様には、それから内服薬として『トラフルBBチャージ』などを使う方法も案内し、同じ病院でビタミン製剤を処方してもらえないか相談してみるよう勧めた。
 すると、ビタミンCはどうかと訊かれたので、美白効果はあっても皮膚の再生には材料不足であることを伝えた。

 お客様が各種ののど飴やトローチを見較べていたため気にかけていたところ、レジに『南天のど飴』を持ってきたため、咳の有無を確認した。
 患者はご主人で、主訴は咳だということから気道を開かせる『南天のど飴』は適用することを伝えたうえで、経過を詳しく訊いてみると風邪をひいた後に咳だけが長く続いてるとのこと。
 体内が乾燥してる可能性をお話して、『麦門冬湯』を紹介した。
 お客様は、ずいぶん長いこと選んでいたけれど、のど飴やトローチには消毒系と抗炎症系の他にも冷却や気道開放というように、成分によって効き方が違うことを説明した。
 パッケージに書いてある宣伝文句や効能を見るだけでは分かりにくいだろうから、相談してもらった方が手間がかかりませんよん。

 先日、糖尿病の治療中のご主人に、服用している薬と影響の少ない風邪薬として医師から大正製薬の『麦門冬湯』を勧められたというお客様が再訪
 やはり、『パブロン50』だったそうだ。
 分かって良かった。
 発熱が無くて咳だけならばアセトアミノフェンは不要なことをお話して、基本処方の『麦門冬湯』をお買い上げいただいた。
 後で調べてみたら『パブロン50』を作ってるのはジェーピーエス製薬で、販売が大正製薬だった。
 ジェーピーエス製薬といえば個人薬局が出資して作った製薬メーカーのため、商品を大手のドラッグストアなどには卸してくれないのだが、やはり会社経営として販路を広げなければならなくなったのだろう。
 その調子で、もっと漢方薬を流通させてくれんかな。

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