ピアスをしている人は抗生物質を常備しましょう

 お客様から『マキロンS』を求められ、念のため『マキロンS』が傷口の再生を助けるに対して、傷口の疼きを抑える『デシンA』もあることを説明したところ、ピアスの穴の消毒に使うとのことだった。
 それだと、皮膚の再生を促す『マキロンS』はむしろ邪魔かもしれない。
 安い方が良いとの要望もあったため、消毒だけの『キズニコ』を案内して購入された。
 家に抗生物質の塗り薬は無いというため、常備薬として『テラマイシン』などを用意しておくよう勧めた。

 やや高齢のお客様が『パブロンゴールドA』をレジに持ってきたのだけれど、いつも風邪に使っているというもののシリーズの違いを知らないようだったので症状を確認すると、喉がイガイガするのと腰の違和感、そして鼻水とのことだった。
 咳が無いのであれば『パブロンゴールドA』は向かないため、症状に合わせた薬を選んだ方が体への負担が少ないことを説明した。
 鼻水は内臓が冷えている可能性があり、腰の違和感を関節痛の一種と考えて『麻黄湯』を案内すると、家が近いとのことで具合が悪くなってから買いにいらっしゃるというお話になり、本日は購入しないことに。
 しかし栄養ドリンクについても尋ねられたのでノンカフェインの物を勧めたところ、帰ってからコーヒーを飲むつもりだったというお話から、まさに日常生活でカフェインを摂取する機会は多いため、カフェイン入りの栄養ドリンクは避けるよう伝えた。
 それこそ『パブロンゴールドA』といった風邪薬にもカフェインが入っていることが多いので、気をつけてもらいたいところ。
 あと、ご主人が糖尿病の治療中で、影響の少ない風邪薬として大正製薬の『麦門冬湯』を医師から勧められたというのだが、大正製薬のラインナップには『麦門冬湯』そのものというのは無いはず。
 『麦門冬湯』と現代薬を合わせた『パブロン50』はあるのだが、それではないと言われてしまい、製品名が分からなかった。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート