『コエンザイムQ10』の還元型と包接体の違い

 お客様から、『コエンザイムQ10』の還元型と包接体の違いを質問された。
 即答できずお時間を頂いて調べたところ、『コエンザイムQ10』はそのままで体で使用するのにはエネルギーを必要として、高齢者やストレスが多い人は体内で還元しにくいため初めから還元されている還元型が向いているのに対して、包接体はオリゴ糖であるシクロデキストリンで包むことにより体に吸収しやすくしたものだそうだ。
 つまり、体ですぐ使えるように加工されているか、ひとまず吸収されやすいように加工しているかという違いになる訳だが、そのまま体で使えるのが有利とも言い切れない。
 料理をするのに野菜や肉の下拵えができていれば使いやすいとしても、料理の仕方によっては下拵えの仕方を変えなければならないなんて事もあるだろう。
 そして『コエンザイムQ10』は、体内でエネルギーとなるATP (アデノシン三リン酸) の産生に関与しているとされているが、まだ未解明な部分が多いうえ、体内でも必要量の約60%を生産しているというから、外部から摂取することの有効性も疑問と言わざるをえない。
 ということをお客様に説明したところ今回は還元型を購入され、もし効果を体感できたら教えて下さいとお願いした。

 『ファンテユンケル』と『ファンテユンケル3B』を購入されるお客様がマスクをしていて風邪のようだったため、内容としては『ファンテユンケル』の方が疲労回復を期待できるものの、カフェインが入っており眠りを妨げるかもしれないため、ノンカフェインの『ファンテユンケル3B』を先に使うよう勧めた。
 お客様からは、「そうします」とのお返事。
 同じブランド名のドリンク剤でも成分によって活躍の仕方が違うから、分からなければ是非ご相談を(・∀・)

 お客様から、喉の痛みの相談を受け奥の方が痛むというため『ペラックT』と『駆風解毒湯』を案内したところ、『補中益気湯』と亜鉛のサプリメントを飲んでいるとのこと。
 喉の痛みの原因が胃の不具合の可能性もあり亜鉛が影響しているかもしれないため、亜鉛のサプリメントを中止して『補中益気湯』のみを継続するよう勧めた。
 そして『駆風解毒湯』を購入されたので、ガラガラとうがいをするかのように飲むと効果的なことを伝えた。

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