病院で処方された薬が市販されているとは限りません

 やや高齢のお客様から、病院で処方されてる目薬と同じ物をと希望され、持参されていたおくすり手帳を調べたところステロイド剤と抗菌薬だった。
 患者は奥さんで、主訴は朝の目の痒みとのこと。
 初期症状には目ヤニもあり、眼科に行ったものの原因は不明で、数日試すようにと処方されたらしい。
 お客様からは抗菌薬の方はいらないと言われたが、ステロイド剤の点眼薬が市販には無いことを説明し、『マリンアイALG』と『アルピタットEXα』を案内したところ『アルピタットEXα』に見覚えがあるそうで、それが効かなかったため眼科に行ったという。
 そのため、成分違いとなる抗炎症剤であるアズレン系の『新緑水』を提案し、お買い上げいただいた。
 奥さんは入浴せずシャワーで済ませているそうなので、入浴するよう勧めた。
 何かのアレルギーだったり、血管の細いところの血流不足であれば、それで改善する可能性がある。
 そして、実際に使っていたのが『アルピタットEXα』かはパッケージを捨ててしまい正確には覚えていないらしいため、成分表示をおくすり手帳に貼って、処方されている薬と買った薬を一元管理するようお話した。

 お客様から喉の痛みの相談受け、首の外側から触っても扁桃腺が腫れているのが分かるそうなので、患部の熱を発散しながら炎症を取り除く『ペラックT』と、患部を冷やす『桔梗湯』と、患部を冷やしつつ熱を発散する『駆風解毒湯』を案内した。
 『駆風解毒湯』を使っていただくことになり、お客様には夏野菜を避けることと、体の中から保温するようお勧めした。
 つまり、お風呂に入り、温かい物を飲んで、下半身を厚着することである。
 そうすることで、炎症を起こして患部を治したいと思っている体に、そんなに頑張って炎症させなくても大丈夫だよと教えてやるのだ。

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