皮膚疾患は見た目だけでは判断できない

 お客様の家族が風邪で病院に行ったそうなのだが、処方された薬の内容は不明で、風邪は治って咳だけが残ったと相談された。
 咳の状態も本人ではないため分からず、もし風邪で抗生剤が処方されたとすれば、その副作用で体内が乾燥している可能性があることを説明して、『麦門冬湯』を案内した。
 そして、痰は絡んでいないようだとのことと、咳が激しいというお話から紹介した『アネトンせき止めZ錠』をお買い上げいただいた。
 本人は食欲は無いそうなので、体力をつけさせようと無理に食べさせないように伝えた。
 無理に食事をさせて胃炎でも起こしてしまうと、なおさら体の中が乾燥して咳の原因になってしまうので。

 湿疹の薬を求めて来店したお客様に詳しくお話を訊くと、初めは手首に赤味が現れ、あせもだと思い『桃の葉ローション』を使って少し良くなったものの、指の間にも現れ今は痒みが強いとのこと。
 仕事で水を使うため洗剤荒れかもとのお話だったが、皮膚疾患の写真集と患部を比較すると貨幣状湿疹のように思われ、細菌感染も否定できない。
 皮膚疾患の鑑別は、それこそ検査と経験がものをいうから、何千と症例を見ている専門医に一回は診てもらった方が良い。
 痒みが強い時には、まずステロイド剤で痒みを抑えてから、ケアをする薬に乗り換えるのが標準的な対処法であることを案内しつつ、受診勧奨して本日はお買い上げは無しとなった。
 ただ、お風呂に入らずシャワーだけで済ませているというので、入浴はしてみるように勧めた。
 単純な乾燥によるものならば、入浴して体が温まることで血行が良くなり、皮膚の再生が促進されて症状が軽くなるということも考えられるので。

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