買わなくたって良いんですよん

 うがい薬を求めて来店した、やや高齢のお客様に現に喉が痛む時には避けるようお話ししたところ、イガイガするとのことだった。
 風邪で病院から処方されている薬があるらしく、内容は覚えていないようだが抗生物質は出ているようなので、副作用で体内が乾燥してる可能性を伝えて『麦門冬湯』を紹介した。
 担当医からは、うがいを勧められたそうだが、それも薬を使っての話ではなかったそう。
 だから私からも、水道水で十分なことをお話し、本日は何も買わずにお帰りになった。

 お客様から、11歳の子供が一週間くらい前から便秘で出口の便が固く、後は軟便とのことで『コーラックファースト』の効果を尋ねられた。
 もちろん適応はするが、便秘の状況からするとストレス性と考えられることをお話して、『桂枝加芍薬湯』も紹介した。
 本当は、子供には水飴の入った『小建中湯』があると良いのだけれど、うちのお店には置いていない。
 お客様は子供にストレスは思い当たらないと言っていたが、ストレスというのは楽しいことも含まれる。
 興奮することが、内臓の負担になるので。
 子供を旅行に連れて行くと、便秘するのはそういうことなんである。
 そうお話すると、腕白坊主であるらしい。
 腕白坊主にストレスが無いとは、限らないのだ。
 そしてお客様は、便秘薬を使うことでの腹痛などについて心配されたため、整腸剤に『ザ・ガード』も紹介した。
 しかし、薬を使うことそのものにも迷いがあるようだったので、温かい牛乳を提案したらヨーグルトで試してみるとのことで何も購入せずにお帰りになった。
 ストレスがあるのは、親であるお客様の方かもしれんなぁと思ったり。

 お客様から、片手で張り替えできるガーゼを探してると相談を受けた。
 祖母のガーゼを交換していた母親が片手を骨折してしまったそうで、『ワンタッチパッド』を案内したのだけれど、お客様が電話で母親に訊いたところによると、探してる物と違うらしく、改めて調べてみますと帰られた。
 母親は、看護師からそういう物があると言われたようなのだが、なにしろ製品名が不明。
 片手で張り替えができるのは便利そうだから、あるのなら仕入れてみたいのだが。
 しかしなんだ、今日は何も買われないまま帰られてしまうな(´・ω・`)←ほとんど自滅

 中学生の親子が、金具の包帯止めを探しに来店した。
 あいにくと置いていないので、紙テープと包帯を案内するとそちらをお買い上げ頂いた。
 子供は足を打撲して、患部が腫れて水が溜まっていると診断されたらしい。
 水分代謝と血流促進のために、食事は夏野菜を避けて根菜と豚肉に思いっきり偏らせるよう勧めた。
 なんだか、私がトン汁好きみたいである。
 いや、好きだけど。

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