海外と日本では薬の事情も違います

 抗真菌薬の飲み薬を頼まれたとのことで、お客様が来店。
 カンジタに使っていて、頼んだ人はオーストラリアの薬局で購入したらしい。
 いや、日本国内の薬局じゃ買えないはずですよ(^_^;)?
 そうお話すると、他の薬局で断られてうちのお店に来てみたという。
 ええと、店頭で買えないことは他の薬局でも説明を受けたはずでは……。
 それに、抗真菌薬を使うにしても病院での検査で確定しているのかを尋ねると、それは分からないというお返事。
 すると、3日後には本人がオーストラリアに行くという。
 そういう事でしたら、ひとまず同じく抗真菌薬の塗り薬で『ダマリンL』を使うか、止め成分だけですが同じく塗り薬の『デリケア』でしのいではいかがでしょうと提案した。
 本人に連絡を取ってもらい、『デリケア』を使って頂くことになった。

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 やや高齢のお客様から、奥さんの鼻水とについて相談を受けた。
 鼻水は透明のサラサラで『葛根湯』が効かなかったというから、相当に内臓が冷えていると思われ。
 お客様にはではないことをお話して、『葛根湯』より上半身を温める『』を案内してみたけど、現代薬を希望されたので『パブロンカプセル』を案内すると、奥さんは帯状疱疹の治療中だと分かった。
 って、そういう話は最初に……(^_^;)
 一応は、薬の説明書を持ってきていて確認した限りでは、直接的には問題無いものの、処方されている薬の効果を減じてしまう可能性が予見されるため、改めて『小青龍湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。
 お客様には、内臓の冷えが原因かもしれないため温かい物を飲んだり腹巻きをするなどして積極的に体を温めるよう勧めた。 あと、薬の説明書を持参されたのは良いことだけれど、服用履歴も重要な情報なので、で管理することと、今回購入して頂いた『小青龍湯』についても記録を残して、担当医に報告するようお願いした。

 止めを買いに来たお客様に症状の経過を尋ねると、一度37.5度ほどに発熱したそうなので、体内がしている可能性を説明して『麦門冬湯』を案内してみたけど、錠剤を希望され、うちのお店には顆粒しか無いため『ブロン錠エース』と『ブロン錠』を候補にした。
 名前が似ていて、どちらもパッケージに「せき・たん」と書いてあるが、中身が少し違う。
 痰の状態を確認すると、痰は切れにくい訳ではないというので『ブロン錠』の方を使って頂くことにした。
 『ブロン錠エース』の方は、痰が切れにくい時に適応する。
 お客様には、体内のは発熱により胃炎も関係しているかもしれないから、消化の良い食事をするように伝えた。

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