マスクの効果はウイルスの活動を抑制すること

 咳と鼻水の相談を、お客様から受けた。
 症状は昨日から現れたようだけど、発熱などは無いことからすると、寒さと気圧の変化に体がついていけなくて起きたもので、風邪ではないのかもしれない。
 鼻水は放っておくと垂れてくるという程ではないそうだから、咳止めだけでも良いかもしれない。
 咳の方はというと、夜に激しく出るという話だったため『五虎湯』を筆頭に、根本的には体内の乾燥を潤す『麦門冬湯』が必要になり、冷やすのと乾燥を取るのとのハイブリットの『ダスモック』(清肺湯)も候補ですと案内し、『麦門冬湯』を試して頂くことになった。
 そして、お風呂には入っているものの短めのようだったので、ぬるめのお湯に長く入って下半身を温めるよう勧めた。

 お客様に『イソジン』の小容量を希望されたものの品切れだったためお詫びすると、大容量の購入を決められた。
 ただ、せっかく買って頂いたものの、これ幸いと喜ぶ訳にもいかないので、消毒薬は粘膜細胞を傷めるため、健康時の予防には悪く無いとしても、現に喉が痛む時には避けることと、外出先から戻るたびに嗽(うがい)をする習慣があれば、水道水でも充分なことを説明した。
 お客様によると、会社から帰った時に限定的に使うようだったので、インフルエンザのシーズンや周囲に風邪をひいてる人が多い時に集中的に使うことを提案し、マスクを有効に活用するよう付け加えた。
 特に、いつだったかテレビの情報番組でマスクの網目よりもウイルスのほうが小さいから、マスクでウイルスは防げないとか言ってたけど、マスクの効果は呼気による湿度と温度でウイルスの活動を抑制することにある。
 番組内で訂正してなかったけど、良く分からない放送禁止用語(とされている用語)を訂正して謝罪するくらいなら、こっちの誤報の方を訂正して欲しい( ̄^ ̄)

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