風邪のひき始めの栄養ドリンクは

 高校生の娘さんを連れて、お客様が来店。
 膝痛の湿布薬を要望され、年齢的に強めの鎮痛剤も使えるので、大きく分けて三段階で湿布薬を説明しつつ症状を尋ねると、半月板の異常と診断されているそう。
 運動した時に特に痛みやすく、病院からは『モーラステープ』を処方されているという。
 ありゃん、『モーラステープ』に比べたら市販の外用消炎剤は、どれも効果が弱く感じるかも(^_^;)
 ここは鎮痛効果の強さではなく、浸透力の強さでフェルビナク製剤を勧めておこうと判断。
 それと、内服薬に血流周りを補助して神経の通りを良くする『疎経活血湯』を紹介した。
 骨の形に対してはどうしようもないけど、影響を受ける周囲の血行や神経への負担を軽減できるかもしれないので。
 ただ、かかった病院では『モーラステープ』を処方された以外は、特に治療を受けていないという。
 それが、治療の必要は無いという判断なのか、困難という事なのかは不明。
 確かに半月板の形成は先天的なものだし、成長の過程で解消される可能性もあるものの、一方で痛みが軽度だからと何もしないでいると、中年期以降に悪化したという例もある。
 同じ整形外科でも、事故による損傷に強い医師がいれば、そういう先天性の異常や変形に強い医師もいるので、他の病院の診察も受けてみるよう提案した。
 『ホームパスFRテープV』を購入して頂くことになり、お薬手帳で処方薬と市販薬を一元管理するようにお話し。
 特に『モーラステープ』は、光過敏症とか喘息の誘発とか副作用が結構シビア、他の内服薬との併用には気をつけたほうが良いから。

 栄養ドリンクの棚で迷っている様子のお客様に声を掛けたら、風邪のひき始めに飲む物をと要望された。
 しかし、風邪と思われる具合の悪さは今日からだそうで、急に冷えたのが原因かもというお話だったため、栄養ドリンクよりも『葛根湯』をと勧めて、液剤タイプを購入して頂いた。
 『葛根湯』自体が、風邪の初期の効能の他に、栄養ドリンと同じ働きをするから、疲労ではなく風邪の症状を感じたのなら、早く飲むほど良い。
 食欲が落ちて胃が弱っているような疲労には向かないけど、眠気を払いたい時とかシャキーン(`・ω・´)としたい時にはお試しあれ。
 そしてお客様には、発熱していなければお風呂にゆったりと時間をかけて入るよう伝えた。

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