選択は合ってるけど褒めちゃ駄目だよね

 咳と鼻づまりの相談で、お客様が来店。
 1~2週間ほど前に風邪をひき37.5度ほど発熱して、その後に咳だけが残り鼻づまりも続いているという。
 風邪をひいている間は解熱剤は使わず、以前に子供に処方された薬の残りから『ムコダイン』と『トラネキサム酸』を服用したそうな。
 選択は間違っていないけど、子供に処方された薬を自己判断で流用するのは、あまり褒められたものではない。
 鼻汁が喉に落ちてくるというお話から『チクナイン』(辛夷清肺湯)を案内することに決めたけど、まず先に発熱で体内が乾燥している可能性をお話して、『麦門冬湯』を紹介した。
 そのうえで、『麦門冬湯』の一部が『辛夷清肺湯』にも含まれていることを説明して『チクナイン』を購入して頂いた。
 漢方薬を使うのは初めてらしく、早く効くか質問されたので、「風邪の初期には葛根湯」を例に、急性症状には早く効果が現れることをお話した。
 また、喉に鼻汁が落ちてくるのは胃が弱っていると考えられるため、消化に良い食事をするよう伝えた。
 合わせて、鼻がつまるのは、体としては炎症を起こすことで患部を治そうとしているので、自分で熱を出す必要が無いことを体に教えるために、お風呂に長めに入るよう勧めた。

 高校生のお客様から、『ロートデジアイ』がパソコンの使用による疲れ目に適応するか尋ねられたので、『サンテPC』と比較して案内した。
 どちらも同じコンセプトのように思えて、実は違う。
 『ロードデジアイ』がピント調節と細胞の修復促進がメインなのに対して、『サンテPC』にはプラスして炎症を抑え角膜を保護する内容になっていることを説明した。
 今回は、患者さんが若くて症状も聞いた限りでは軽度なようだったため、『ロードデジアイ』の方を勧めてお買い上げ頂いた。
 そういや、この『ロートデジアイ』はデザインされている初音ミクの瞳の色が違うバージョンが2種存在していて、その2種を揃えたいファンが探しに来て困ったことが。
 仕入れる時にパッケージのデザインまでは、選べなくて……。
 メーカーさんも、そういう事をするのなら個別に発注できるように対応して欲しい。
 そうそう、肝心なことを忘れるところだった。
 お客様には目薬を挿したら、まばたきをしないで目を閉じ、数秒間は顔を上に向けて薬剤が染み渡るのを待つようお話した。
 まばたきをすると睫毛に薬剤が持ってかれちゃうからなんだけど、案外と知らない人が多いので。
 ただ、知ってるかどうかを見分ける方法が無いんだよねぇ。
 なので、言ったり言わなかったり気まぐれですヽ(=´▽`=)ノ

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