カッコイイ名言は数あれど実践するのは難しい

 『メンタームAD』を求めて来店したお客様に、その商品を案内したけど、パッケージのデザインを覚えておらず不安そうだったため、『メンタームEX』とも比較してみせた。
 EXの方は全く見覚えが無いということで、安心して頂けた模様。
 ただ、痒みが強ければADを、痒み止めと皮膚の再生を促すにはEXをと説明したところ、患部は手で痒みは無いそうなので『ワムナールプラス20』を勧めて、そちらを購入して頂くことになった。
 ところが今度は、お会計を済ませた後に、入浴すると痒くなると話された。
 ありゃん、それだとまた対策が変わってしまう。
 しかし次のお客様がレジに並んでいたため、案内できなかった(;´・ω・)

 手荒れの相談を受けて患部を見せてもらうと、指先の薄皮が剥けているものの、痒みは無いとのことなので『ワムナールプラス20』を案内して、お買い上げ頂いた。
 好きな銘柄があると、こうやって勧める商品に偏りが出たりするから、お気をつけあれ(´∀`)
 いや、一応は成分や効能を確認してはいるんですけどね。
 逆に言うと、よく知らない製品は勧めにくいというのもあるし。
 そうそう、今回のお客様には、指先に栄養が行き渡らないのも手荒れの原因になるため、シャワーを浴びる時には指先にもと提案した。
 食器洗いの時のイメージで、お湯で指先を洗うのが手荒れになると考えてしまいがちだけど、あれは洗剤のせいであって、お湯のせいでは無い。
 しかも、シャワーの器具を手に持ってしまうと、確実に手にシャワーを浴びることが無くなるため、意識的に手にシャワーを浴びるのは重要なことなのだ。
 ちなみに、手にお湯を浴びて指先が痺れる感じがしたら、お湯が熱すぎるのを別にすれば、やはり指先の血行が悪くなっている証拠。
 狭くなっている血管に急激に血が流れ込み、その負荷を痺れと感じるので。

 サプリメントを購入されるお客様に、何か相談がありましたらと伝えたところ、手先にリウマチが発症したというお話があった。
 ありゃん、墓穴を掘った(笑)
 リウマチは、店頭で対応できるような疾患ではないので。
 まぁ、『無謀キャプテン』の堀田戊傑も言ってます(o ̄∇ ̄)o
「自分の墓穴くらい自分で掘れなくてどうする! 自分で掘るのが怖いのかっ? いったい誰に掘ってもらうつもりだ!! おれは今まで数かぎりなく自らの墓穴を掘り、そしてそれを飛び越えてきた!!」
 ………セリフはカッコイイんだどね、実際には難しいわ。
 病院には通い始めたばかりで、『リウマトレックス』を処方されて様子を見ることになっているそう。
 ということは、サリチル酸系の解熱鎮痛薬は避けないといけませんね。
 なので、お薬手帳は、持ち歩くようにお話した。
 うーん、店頭でできる話は、それくらいかなぁ。
 一応は、痛みに寒さが関係するようであれば『桂枝加苓朮附湯』や『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』が候補になるし、浮腫のある人なら『防已黄耆湯』が使えて、血行不良には『疎経活血湯』という選択も。
 お客様は該当しないと思うけど、もう少し高齢の人なら『牛車腎気丸』が適応すると考えられる。
 とはいえ、他の病気の併発が考えられるし、保険適用の漢方薬でリウマチに適応する物は、店頭にある物より圧倒的に多い。
 漢方薬に興味を示されたので、近くの漢方医院を紹介しておいた。

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