子供のことを考えたら、薬の選別、行政の医療情報、簡易な養生法、平時にチェックを

 子供を連れたお客様から、子供と一緒に使える外用消炎剤を希望され弱い薬をと思ったが、子供は12歳でサッカーをしており、よく打撲するからというためインドメタシン製剤を勧めた。
 剤形の違いによる利点を質問されたので、クリームは皮膚のバリアを破って浸透させるため、ジェルは塗り拡げるため、薬剤は手を汚さずに済むと説明したところ『バンテリン液EX』をお買い上げいただいた。
 あとクリームやジェルは、手で塗り拡げることがマッサージにもなることを伝えた。
 マッサージというと力を込めてやりがちだけれど、心臓のポンプで循環する血液と違ってリンパ液は体を動かしたり外から力を加えないと動かないものの、だからといって激しくやる必要も無く、撫でるだけで充分に流す助けになる。
 それから、インドメタシン製剤は鎮効果が高い部類の薬なので、軽い肩こり程度だと良すぎるとも言えるし、症状や体質の違いも考慮すれば薬は基本的に家族間でも使い分けたほうが良いことをお話した。
 そうそう、捻挫した場合は薬を使う前に氷水で感覚が無くなるまで冷やすよう勧めると驚かれ、先頃にもあまり冷やしてなくて痛みが続いていたと分かった。
 なんでそんな強烈に冷やさなければならないかというと、身体で起きた異常を脳に知らせるために患部では痛みの伝達物質が生産され、その生産がしばらく継続されるから、その生産機能を一時的に抑え込みたいんである。
 初期の生産量を減らせば、その後の痛みが緩和させられる。

 お客様が『マイフレンS』を購入されるさいにシロップ剤か確認されたので、その通りですと答えたうえでヒアリングしたところ、5歳の子供が色のついた鼻水と咳があるとのことだった。
 色がついてるということは、壊れた細胞やウイルスなどの残骸が混じっていると考えられる。
 一方、鼻水が透明な場合なら内臓が冷えてることが原因と推測され、体を温めるだけで回復することが多い。
 今回は発熱は無いようだけれど、発熱してもぐったりとしたりゴロゴロと寝転んだりせずに本人がニコニコしていれば、まず大丈夫と伝えた。
 お客様にやたらと感心され、市の医療情報センターの電話番号を知らないようだったので教えた。
 24時間体制で、救急車を呼ぶべきか病院につれていくべきかの相談に応じてもらえ、病院に行く場合にはその時間帯に受診可能な病院を教えてくれるから、スマホの電話帳に登録しておくと、いざというときに慌てないで済む。
 ネットで問い合わせ先を探そうとしても、行政のホームページは構成が見にくくて、慌てている時にはなおさらなので、自分の住んでいる地域に同じサービスが無いか平時に調べておくのが良いだろう。

 お客様が『OS-1』を購入されるさいに、飲む人が発熱や下痢があるか確認すると、子供が病院でウィルス性の胃腸炎と診断されたというため、医師の指示があったか尋ねると「分からない」とのことだった。
 奥さんに頼まれたというので連絡を取っていただいたところ、医師からの指示があったと確認できた。
 一応パッケージには、医師・薬剤師・管理栄養士の指導に従って飲むように注意書きがあるのだけれど、それを見せると驚かれることが多いから、気づいていない人もまた多いだろうと思う。
 お客様も、「所さんが誰でも飲んでもいいみたいに言ってるのにね」と「勉強になった」と言っていただけた。
 まぁ、所さんは悪くない。
 大塚製薬の中の人も、営業さんは誰がどんな状況で飲んでも「大丈夫」みたいなノリで言うけれど、研究部門の人からは「駄目です」と言われ、言ってることが違う(;´Д`)
 お客様には、美味しくない時は不要と伝えると『ポカリスエット』で同じような事を体験したという。
 ちなみに、「飲む点滴」とも云われる『ポカリスエット』と、『アクエリアス』とでは中もが少し違う。
 スポーツをしたり体を動かす人には『ポカリスエット』が適しいていて、体を動かさない人向けと考えられるのが『アクエリアス』である。

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