湿布剤(パップ剤・テープ剤)は強ければ良いというものではないし、弱いと意味が無いコトも

 お客様がインドメタシン製剤の『バンテリンパップS』を購入されるさいに、強めの薬が必要なのか尋ねると、マラソンに出た後の筋肉痛とのことなのでで効果的と考えられることを伝えた。
 ただ、初日には氷水で冷やした方が良いともお話した。
 筋肉自体が過剰な熱を持つし、異常を脳に伝えるために打撲や捻挫をしたときと同じように痛みの伝達物資を生成してしまうので、極端に冷すことにより血流を滞らせて痛みの伝達物質の生産能力を落としてあげると、予後の痛みが軽減する。
 トレーナーの指導の元で走ってる人なら、その他のケアについても知っているだろうけど、趣味で走っている人はこの手の情報が不足していて薬の選び方も適当という事があるから、その辺りも相談されたら対応したいと思います。

 お客様がフェルビナク製剤の『フェイタス5.0』をレジに持ってきたさいにヒアリングすると、奥さんが腰痛を訴えており、子育てでなったというため授乳してるのか確認したところ、していないとのお話だった。
 フェルビナク製剤は鎮痛効果としてはインドメタシン製剤より一段下がるが、浸透力に優る。
 ただし、浸透力があるということは他に飲んでする薬があるかや、持病の確認が必要が必要になる。
 より鎮痛効果のあるジクロフェナクトリウム製剤の場合は、血流にも成分が入っていくから、なおさら気をつけなければならない。
 お客様が今回『フェイタス5.0』を選んだのは、内容がよく分からないままだったようなので、鎮痛効果と浸透力を痛みたかやその原因と比較検討するのが良いことをお話したうえで、痛み方は動けないほどではないようなため、そのままお買い上げいただいた。
 そしてお客様には、「立ってる者は親でも使え」なんて言葉があるように、立ってる店員は使って下さいと伝えた。

 若い女性がサリチル酸製剤の『スキュータムA』をレジに持ってきたさいに、鎮痛剤としては弱い薬と伝えたところ、ジャンプの着地で足のアーチ部分を痛めたというため、事故のような急激な痛みには最初に強い薬を使って、痛みが軽減するに従って弱い薬に乗り換えていくステップダウン方式が良いことを説明し、ジクロフェナクトリウム製剤の『ボルタレンEXテープ』に変更となった。
 サリチル酸製剤は、いわば皮膚を刺激することで痛みを誤魔化す物なので、急激な痛みには向かない。
 イメージとしては、痒いところを叩くと痺れ感で痒みが気にならなくなると云えば分かるだろうか。
 一方、その刺激がマッサージともなるから肩こりのような時には、むやみに強い薬を使うより向いている。
 お客様は、ダンスをしていて病院に行く時間が難しいそうだが、カレンダーに使用開始日をメモして、患部が熱を持ったり一週間しても痛みが軽減しない場合には受診することも検討するよう伝えた。
 例えば、骨が小さな破片になって浮いてしまうような剥離骨折だと、痛みは続くのに歩ける程度で気づかないというケースもあり得る。

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