歳を取って涙や目ヤニが出やすくなるのは、防御機能が正常な証拠

 高齢のお客様から、目を閉じると涙が出るとのことで目薬の相談を受け、加齢により瞼に反応している可能性と、そうであれば体の機能が正常と考えられることをお話したところ、感心されてご主人の咳の相談も受けた。
 歳を取ると瞼が垂れてきて目を刺激し、異物が入ったと感じた体は追い出そうとして涙や目ヤニという形で現れることがあるのだ。
 ご主人の方は煙草を吸うそうなので、『麦門冬湯』の他に『ダスモック』(清肺湯)も紹介した。
 お客様もご主人も冷たい物が好きというため、例えば素麺(そうめん)には味噌汁を一緒に食べるとか、アイスなどを食べる時には温かいお茶を用意するといった方法を勧めると、やたらと感心されて恐縮。
 本日は相談のみであったが、夏バテの対策として冷房の効いた部屋で温かい物を食べるように勧めた。
 内臓が冷えると命の危機を感じた身体は、体温を上げようと発熱して、それは時に胃炎を引き起こしたりし、エネルギーの消耗と機能の低下を招いてしまうからである。

 目薬の棚の前でスマホで何か調べていたお客様に案内を申し出たところ、疲れ目に『ロートビタ40α』を使っていたとのこと。
 価格と効果は直接関係しないことを説明し、『スマイル40』と『スマイル40プレミアム』を紹介したうえで、成分の濃い物を使ったり処方の系統を変えるのも手とお話すると、一日1回しか使っていなかったと分かり、目薬の使い方も説明したところ『ロートビタ40α』を購入された。
 目薬はデリケートなところに使うがゆえに、使用できる成分はガチガチに決まっており、成分の濃度を変えたり組み合わせを替えたりしているだけで、古い製品は開発費が回収済みなのに対して、新しい製品には開発費が含まれている。
 そして目薬は、正しく使っていない人が多い薬でもあるから油断できない。
 目薬も身体にとっては異物なため追い出そうとする防御機能が働くため、目薬を点したら、すぐに閉じ込めるように目を閉じて少し下を向き、最低でも1分間、できれば5分は目を閉じたままにしておくのが効果的。
 他にも、顔を起こしていると目の後ろから鼻へと流れてしまい、瞬きをしてしまっては睫毛に目薬が持っていかれ、目元からこぼれた分をティッシュなどに吸わせてしまうと目に残る分が少なくなる。
 そして今回とは反対に、一日に5~6回を越えて多く使いすぎていると成分によっては、目の細い血管を硬くしてしまう副作用が懸念される。
 ちなみに、製薬メーカーへの問合せは一般の利用者と資格者とでは解答が変わることがあるので、店頭で相談してもらった方が良い。
 製薬メーカーの営業時間であれば、代わりに電話で問い合わせてみます。

 高齢のお客様から、奥さんの咳の相談を受けたのだが、糖尿病とのことでお薬手帳を持ってきておらず、家にあった『新ルルA』シリーズのどれかを使ったとのお話だった。
 上半身を潤す『麦門冬湯』を案内してお買い上げいただいたが、担当医に使ったことを報告するようお願いして、食事は胃に優しい物をと勧めた。
 お客様自身が使っている薬については、手帳にギッシリとメモしていただけに、奥さんのお薬手帳を持ってきていただけなかったのは残念。

「おくすり手帳と個人情報の使い方」

「おくすり手帳と個人情報の使い方」

LINEで送る
Pocket

 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート