睡眠は、睡眠時間を削ってでも深く眠れるほうが効果的

 高齢のお客様が、コタツに入っていたら足が痒くなったそうで、ダニが原因かと尋ねられた。
 体に喰われた痕跡は無いようだから、アレルギー反応を起こす事はありますと答えた。
 そして虫除けスプレーを希望され『ダニアーススプレー』を検討したが、蚊にも使える物が良いと言われ『アース サラテクト 虫よけスプレー』を案内すると購入された。
 ただ、アレルギー反応の場合はダニの死骸やフンが原因であるため、コタツ布団や敷物を干して、粘着性のコロコロなどを使い掃除をした方が良い。
 そうお話ししたものの、お客様が帰ってから、さっきのスプレーはコタツの中ではなく自分の体に使うというのを伝え忘れた。
 最初に案内したのが布団に掛けるタイプの『ダニアーススプレー』だったので、お話の流れからして、コタツの中に撒くと勘違いしてる可能性が高い。
 しまった……orzガックリ

アース サラテクト 虫よけスプレー

 お客様が『コルゲンIB錠TXα』をレジに持ってきたけれど、患者は奥さんで、発熱と喉の痛みが主訴だというので鎮痛剤を提案すると家に置いていないそう。
 そして『新ルルA』シリーズのどれかを使っていたとのことなのだが、どれを使っていたにせよ咳が無ければ咳止め成分が体に負担をかけてしまうため適さないことをお話した。
 鎮痛剤の『タイレノール』と、喉の痛みを抑える『ペラックT』は併用できることを説明したうえで本人に連絡してもらったところ、鎮痛成分を2種類合わせた『バファリンルナi』をお使いいただく事になった。
 食欲が落ちていて本人は「食べなきゃ」と言っているといため、風邪をひいたら体を休めるのが有効な対策で、体を休めるというのは内臓も含めてであることを説明し、無理に食べなくても良いとお話した。
 ただ、水分と塩分は摂っておきたいので、インスタントスープや即席味噌汁など具の少ない物を勧めた。
 また、自分で発熱をするのはエネルギーを消費するから、お風呂には入って外からも温めた方が良いことも伝えた。

 お客様から睡眠補助剤を求められたのだけれど、ヒアリングしてみると寝つきが悪くて眠りも浅いというので『柴胡加竜骨牡蛎湯』『桂枝加竜骨牡蛎湯』を案内した。
 睡眠を改善したいという場合、どういう状況なのかの確認が必要となる。
 寝るのに時間がかかる寝付きが悪くなるタイプは肝の働きが亢進しすぎていると考えられ、『柴胡加竜骨牡蛎湯』『抑肝散加陳皮半夏』などが候補となる。
 一方、寝てもウツラウツラとして寝た気がしないというのは脾胃(消化・吸収)の機能が低下している可能性が高く、『桂枝加竜骨牡蛎湯』だとか『加味帰脾湯』が候補となり、タクシーの運転手や看護師など夜勤をする人に向いている。
 そして夜中に目が覚めてしまう中途覚醒は腎機能の低下で、内臓が発達途上の子供や、反対に加齢によるお年寄りに多く、子供なら夜中の興奮を抑えるために『小建中湯』『小柴胡湯』などを使い、高齢者は腎を補う『牛車腎気丸』が適応する。
 そう説明すると、『桂枝加竜骨牡蛎湯』のパッケージに書いてるある「些細な事が気になる方に」が思い当たるというため、『加味帰脾湯』も紹介したけれど、同じくパッケージに書いてある「貧血」は無いとのことで『桂枝加竜骨牡蛎湯』を購入された。
 ただ、人間の体は機械ではないから、それこそ今回は寝付きの悪さと眠りの浅さが同時に現れているし、パッケージに書いてあるのは宣伝文句だから、あくまで参考程度でしかない。
 本来は生薬構成と、患者さん本人の体質や生活スタイルなどとの突き合わせが重要である。
 そういう意味では、お客様は寝る直前に入浴し、食事の時間はまちまちで、営業とパソコンの業務をしているというため、やはり『加味帰脾湯』も候補になりそうだ。
 特に入浴に関しては、赤ん坊が眠くなる前兆として手足が温かくなるように、いったん温まった体が冷えていく過程で心身ともに休まるので、入浴後に寝る用意をするまでには2時間くらい空けた方が良い。
 睡眠時間を長く取りたいという気持ちの焦りは分かるが、睡眠時間を削ってでも深く眠れるほうが休息としては効果的なので、入浴後にはゆったり過ごす時間を持ってもらいたい。
 お客様には、『桂枝加竜骨牡蛎湯』が合えば保険の適用薬でもあるので、病院で医師に処方してもらえないか相談してみるよう伝えた。

桂枝加竜骨牡蛎湯
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