医療の主役は患者自身! 主役にふさわしい活躍を!!

 お客様が人からの頼まれてとのことで『アレルギール錠』を購入されるさいに、比較として眠くなりにくい『ムヒAZ錠』を紹介した。
 本人は『アレルギール錠』で口の渇きや眠気は出ていないようなので、そうであれば大丈夫と思われることを伝えた。
 ただ、以前に病院で『アレロック』が処方されてジェネリックに変えたら効かなかったため、今回『アレルギール錠』を頼んだそうだ。
 お客様には、本人に病院を再受診して薬が効かなかったことを担当医に報告するよう伝えてほしいと、お願いした。
 よく病院で処方された薬が効かなかったことをキッカケに受診するのをやめてしまうケースがあるが、そもそも人間の体は機械ではないから、効きそうな薬を予測して出すしかない。
 そして薬は、同じ効能でも作用機序が異なる物もあるし、今回のようにジェネリックに変えたら効かなかったというのは、添加物などの影響とも考えられる。
 そしてそれは決して「ジェネリックだから効かなかった」という訳ではなく、体質との相性かもしれないから、それらを検証するためにも病院に行って前に処方された薬が効かなかったということは伝えた方が良い。
 それは自分自身の為でもあるし、医師がその報告をメーカーにしたり研究したりということもするので、医学界に貢献することにもなる。
 日本の医療を支えるのは医療者だけでなく、患者の協力も必要なのだ。
 特に現在は医療者がSNSなどを活用して情報交換しているから、患者さんからの報告というのは有用なんである。

 お客様から『クレベリン』を求められて売り場を案内すると、インフルエンザの予防には「うがいと手洗いですよね」と言われたので、現在はうがいの項目が無くなったことと、手洗いと手の触れるところの拭き掃除が重要なことをお話しした。
 その拭き掃除も、ついグルグルと回すようにしたり往復させてしまったりしがちだが、ウイルスや菌を拭き広げてしまわないように、一方通行で拭かなければならないので、ご注意あれ。
 また、『クレベリン』のような空間除菌と称する商品が喧伝している効果は、あくまで密閉された実験室での話で、人が出入りする空間での有効性は分からないことと、もし本当に菌やウイルスを取り除くことができる濃度であったら、人間も駆除されてしまう可能性を説明した。
 お客様からは、「勉強になりました」と言ってもらえた。

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