お客様や患者さんが他の医療機関に相談するのも手伝います

 お客様から成人の息子さんの下痢の相談を受け、いつもは『ビオフェルミン止瀉薬』の錠剤を使っているいるととのこと。
 うちの店では錠剤は取り扱っていないため、似た処方として『エクトールDX』を案内すると、腹痛を伴うというため、『ストッパエル下痢止めEX』を紹介したところ購入された。
 『ストッパ下痢止めEX』との違いは、内臓の痙攣を抑える芍薬が入っている点である。
 また、いつも使ってるという『新ビオフェルミンS』も一緒に購入しようとされたが、似た製品の『ラクサレット』を紹介すると変更された。
 変更しても構わないのだけれど、案内した薬を必ず買ってくれてしまうお客様のようなので、不用意に紹介できないから、これ以上は余計な話はやめようと思ったら、息子さんは15歳の時に腸の形の異常で医師から手術を提案されているものの、それから行っていないということが分かった。
 いやいやいやいや、その話は最初にしてもらわないと(大汗)
 それから何年経っているか分からないが、現状を知るためにも改めて受診するよう勧めた。

 やや高齢のお客様から、大正生まれの母親が入院していて、施設に移るので処方薬をすり潰して良いかと質問された。
 調剤を併設しておらず薬剤師もいないドラッグストアーの店頭で、そんなことを相談されても即答できない。
 お客様がお薬手帳を持っていたので調剤薬局に問い合わせたところ、油分や刺激物のある成分の含まれた薬があると分かり、すり潰すのは勧められないとの回答を得たので、担当医に相談するよう勧めた。
 本来は、お客様自身が問い合わせるべきなんだろうけど、それを手伝うのも登録販売者の役割かなと思う。
 何をどう質問すれば分からないとか、臆してしまうということもあるだろうから。

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