ニキビと食中毒の意外な関係? ニキビ専用薬を使うか抗生剤を使うか相談したほうが良い理由

 夫婦のお客様が来店し、『クレアラシル』を見ていて「ニキビの薬を」と注文されたが、ご主人の患部が面疔(めんちょう)にも見えるため、ニキビと面疔の違いを説明した。
 ニキビの原因となるのはアクネ菌が多く、面疔は黄色ブドウ球菌であることが多い。
 そして両者は実は敵対関係にあり、アクネ菌は黄色ブドウ球菌の繁殖を抑制する働きがあって実は食中毒を防いでいるんである。
 症状としてはアクネ菌よりも黄色ブドウ球菌の方が皮膚を化膿させてしまうので、面疔の場合は抗生物質が効果的。
 医学的には、どちらも「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患だから同じといえ、アクネ菌で重症化することはまず無いが、面疔は悪化すると患部がより深くへと進行してしまう可能性があるから油断できない。
 また、ニキビを気にして手で触っていると、患部が汚染され面疔になっていまうことが少なくない。
 以上のことから、お客様に『テラマイシン』などの抗生剤を勧めたところ、家に『テラ・コートリル』があるというので、ステロイド剤は菌への免疫力が落ちるものの炎症を抑える効果は高いので、開封済みであれば先に使ってみてはと提案した。
 しかし、ご本人がニキビと強調されるので、炎症が落ち着いてから『ペアアクネクリームW』に乗り換えてはとお話しして、本日はお帰りになった。
 病院を受診したことは無いそうで、養生として患部を洗いすぎないことと、患部を気にして触らないようにすること、そして温かい物を積極的に飲んだり入浴したりして体温を高めに保ち、菌への抵抗力を上げるよう勧めた。

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 お客様から風邪薬の売り場を尋ねられたが、主訴は鼻水と喉の痛みと微熱であり、症状は昨日からで咳は無く、家に『バファリンA』があって鼻水は透明だということだから、少なくとも鼻水は体を温めれば治まる可能性をお話しして、『バファリンA』との併用に『ペラックT』を提案したところ、お買い上げいただいた。
 風邪の時に身体を休めるというのは内臓も含めて休めることでもあるので、無理に栄養を摂ろうと食事をせずに、消化に良い物を量を控えるようにと伝えた。

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 高齢のお客様から、肩の痛みに『ロキソニンS』を求められヒアリングすると、友人からもらって効いたからだという。
 うちのお店には第一類の薬は置いていないので、イブプロフェン製剤でも代用できることをお話しした。
 ところが、かかりつけ医でも鎮痛剤を3回変え、『ロキソニンテープ』も処方されているという。
 そのうえ『ロキソニン』の内服薬も処方してもらっていて、医師にこれ以上は頼めないと思い買いにいらした模様。
 他人との薬のやり取りは気をつけることと、市販薬を使ったら担当医に報告するようお願いした。
 病院を変えてみてはとお話するも、もう30年来だから変えるつもりはないというため、医師から紹介してもらってはどうかとお話し、今日のところはお帰りになった。

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