子供と大人では肌の乾燥対策が違う

 お客様から『メンタームEXプラス』を肌の痒みと乾燥がある3歳の子供に使って大丈夫か尋ねられ、尿素入りのため子供がチクチクした刺激を嫌がるかもしれないので、『メンソレータムAD』か、痒みには虫刺されの薬を使って、保水にワセリンを使う方法を提案してみた。
 今回は刺激があっても、奥さんが好んでいて自身に使うとのことで、そのまま購入された。
 お客様には、保水機能が未発達で乾燥する子供と、保水機能が衰えてきて乾燥する大人では対処方法が違うことを伝えた。
 言ってしまうと子供は表面をワセリンで覆ってしまえば充分で、大人になるにつれて皮膚を潤すヘパリン類似物質を使ったり、水分をガッチリと捕まえておく尿素入りの物を使うのだ。

 夫婦のお客様が来店し、奥さんの蕁麻疹に『液体ムヒS』が使えるか訊かれたので有効なことを伝えて、お買い上げいただいた。
 ただ、寝ている時になるそうなので『レスタミン錠』や『アレルギール錠』、あるいは現代薬と『十味敗毒湯』を合わせた『タウロミン錠』といった内服薬も検討するように伝えた。

 常連の高齢のお客様から、温感で小さい湿布をと注文されて『点温膏K』を案内したところ、以前に骨折して鉄板を入れた足に貼るとのことで大きめの物も希望されたため『ハリックス55EX温感ハーフ』も紹介すると両方を購入された。
 ただ、いずれもあくまで温感であるため、鉄板が入っている足を温めるとなるとカイロなどを使った方が良いことを伝えた。
 他に『アンメルツヨコヨコA』のロングタイプが欲しいからと『アンメルツNEO液ロング』を購入されようとしたけれど成分が異なり、主成分のジクロフェナクトリウムは血流にも入っていくことから、複数の処方薬を服用しているお客様には勧められないことを説明した。
 海外にスキーに行くとのことで標高が高いようなため、血流を良くし保水をして温める力も強い『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介すると、これまた一緒に購入された。
 保険の適応薬だから、病院で処方してもらうよう勧めたのに。
 こちらから紹介すると買われてしまうから、油断できない(^_^;)
 お客様からは「助かる」と、おっしゃっていただけたけれど。

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