お客様が『ファイチ』を購入されるさいに、鉄剤は胃に負担がかかることを伝えると、知らない様子だった。
貧血と目眩(めまい)の症状があり、毎年検診にひっかかっているということから、安全な使い方を知るためにも一度は受診してみるよう勧めた。
また、目眩にも種類があり、天井が回るような目眩は水分代謝の異常で『苓桂朮甘湯』が候補となって、雲の上をフワフワと歩くような目眩は血圧の影響が考えられ『釣藤散』が適応するし、ストンと落ちるような目眩は血流の改善が必要なため『人参養栄湯』を用いることが考えられる。
今回のお客様の場合は、『人参養栄湯』が良いようにも思われたので紹介した。
そして単独の薬で解決は難しいことと、一番怖いのは隠れた大病を見逃すことですと繰り返しお話した。
高校生の親子が来店し『ルキノンKB錠』をレジに持ってきたけれど、患者はその高校生で、主訴は鼻水と喉の痛みとのことだったため、喉の痛みには弱いことを説明して『ルルアタックEX』を案内した。
また、鼻水は透明なようなので喉の痛みが強くなければ『葛根湯』で上半身を温めると良い事をお話しすると、 『ルルアタックEX』と一緒に購入された。
しまった、話の持って行き方が不味かっただろうか。
念のため併用はしないように伝えた。
他に、鼻水が無くて喉が痛む場合にと、『銀翹散』を紹介した。
お客様からは、『葛根湯』は風邪の初期に良いのかと訊かれたので、症状が顕著になる前の、寒気がする……「気がする」とか、頭が重い……「気がする」という時に、早め早めに使うのが効果的なことをお話した。