薬の成分は濃ければ良いというものではありません

 高校生を連れたお客様が『ルルアタックNT』を選ばれたが、患者は自分で1週間ほど前から喉の痛みと鼻水があり、『ペラックT』や『パブロンSゴールドW』を使っていて、効かなかったとのこと。
 しかし鼻水は透明だそうなので、体は温めつつ喉は冷やしたほうが良いことをお話して、『新エスタック』(加桔梗)を試していただくことになった。
 鼻水の原因は胃が弱っている可能性をお話すると「当たってる」というため、自分だけ家族と違い消化に良い食事をするよう伝えた。

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 男性のお客様が、頼まれ物とのことで『リングルアイビー』を注文されたので鎮痛剤の棚を案内すると、よりイブプロフェンの濃い『リングルアイビーα200』を購入された。
 娘さんが生理痛に使うというので漢方薬での対応もあることをお話したけれど、興味は示されなかった。
 本人が痛いのが当たり前と思っていると、大人になってから大病を見逃すのが怖いので、定期的に病院で検診を受けさせるよう伝えた。
 『リングルアイビーα200』を選んだのは、本当に単純に「濃い方が良いだろう」と考えたからだそうだ。
 うーん、その考え方は怖い(;´Д`)

 やや高齢のお客様が『バファリンプレミアム』と『パブロンSゴールドW』を購入されるので、一緒には飲まないよう確認したところ、理由を尋ねられたのでアセトアミノフェンが重なることを説明した。
 単純に分からないから質問を返されたのか、本当に一緒に使うつもりだったのか。
 置き薬にするとのことで、もし使い方で迷った時には電話で相談して下さいと伝えた。

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薬の成分は濃ければ良いというものではありませんへの2件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    一時期はやりましたが、多店舗展開のドラッグストアの自店プライベートブランド商品の主成分の多さを他社との比較ですね。薬はさじ加減ですから、バランスで主成分は少ないほうが効果を発揮する場合もあります。