『ボラギノール』に「ボラギノール」は入っていない

 夫婦のお客様が来店し、奥さんが迷わず『ボラギノールA』を選ばれたが念のため、炎症が強い場合向けであり、痒み程度や出血がある場合には別な選択もあることを説明したうえで、お買い上げいただいた。

 痒み程度なら『ボラギノールM』を、出血があるのなら止血剤の入った『プリザエース』が候補となる。

 いぼ痔が外側に一つだけとのお話だけれど、中にもあるかもしれないため受診勧奨をすると、別件で入院したさいに痔のことも頼んだら断られたという。

 まぁ、そりゃそうだろう。

 改めて診察を申し出れば、診てもらえたかもしれないが。

 余談だけど、現在の『ボラギノール』に「ボラギノール」は入っていない。

 鉄板焼きに、鉄板が入っていないのと同じである(違

 1921年(大正10年)に発売された『ボラギノール坐薬』には紫根が入っており、その紫根がムラサキ科(Boraginaceae)であることにちなんで、油脂性を表す「oil」と合わせた名前だそうだ。

 常連のお客様から第二世代の抗ヒスタミン薬である『アレロック』を飲んだら眠くなったとううので調べたら、確かに副作用に書いてあった。

 第二世代の抗ヒスタミン薬は比較的眠くなりにくいとは言われているが、厳密には成分によって違う。

 ややこしいのは、副作用に眠くなると書いてあっても実際にはならない成分もあること。

 例えば『アレジオン』のエピナスチンは副作用として眠気が書いてあるものの、治験データでは眠くならないことが分かっている。

 しかし、エピナスチンを開発した会社自身が申請しないと、エピナスチンを使用した薬は必ず副作用に眠気のことを書いとかないとならないのだ。

 ちなみにエピナスチンを開発した会社は、お金をかけてまで改めて副作用の内容を変更することは考えていないらしい。

 他に、お客様は甘草に抗菌作用があるという論文を見たそうで、甘草から抽出したグリチルリチン酸では駄目というお話を聞いた。

 時間があったら、その論文を探してみたいが。

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1 Comment

  • 有名なのでお客様は指名します。非ステロイドの方がいいのですが、ステロイドを使うと本当の痔になる場合もあり、おむつかぶれ、ポリベビーで済む場合もあります。説明の難しさですね。

     

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