喉の風邪は胃腸炎を起こしやすい

 やや高齢のお客様から『アンメルツヨコヨコ』を求められたのだが、在庫切れだったため同じくアセチルサリチル酸の『トクホンチールOX』を案内してお買い上げ頂いた。
 ただ、お話を訊くと「気休めに塗ってるだけ」と言われたので、内服薬として『独活葛根湯』を紹介した。
 そして、あまり湯船に入らずシャワーで済ませているというお話から、血行を良くするシャワーの浴び方として、皮膚が薄く、太い血管と神経が通っている首の後ろや背中に集中的に浴びるよう勧めた。
 もちろん、本当は湯船で半身浴をしてもらうのが一番なんだけど。

 レジに『葛根湯』を持ってきたお客様に用途を尋ねてみると、御主人から頼まれたそうなのだが、主訴は喉の痛みだという。
 『葛根湯』は上半身を温めるから、かえって喉を痛めてしまう事を説明して、同じく漢方薬の『桔梗湯』と併用するか、喉の風邪の初期に用いる『銀翹散』を勧めた。
 しかし、御主人は『パブロン』を服用していたそうで(なんのパブロンかは不明)、今夜は夜勤なものの、その後は休めるというお話から、『ルルアタックEX』の方を案内してお買い上げ頂いた。
 『葛根湯』の方も、授乳中に服用できる風邪の常備薬として、一緒にお買い上げ。
 それと、差し出がましいとは思ったが、御主人には夜食にお弁当を用意されるというので、キュウリなどの夏野菜を避け、揚げ物などよりも消化の良い物にするようアドバイスした。
 喉の風邪は、喉と胃が直通だから胃腸炎を起こしやすいので。
 特に夜勤は、本当はお腹が空いていなくても、脳がエネルギーを欲しがって食欲が出てしまうため、食欲に任せて食べ過ぎないように伝えて下さいとお話した。
 でも、いいなぁ、愛妻弁当かぁ。
 うちの奥さんなんて、「お弁当作ってあげるね♪」とか言っておいて、1回作っただけで(しかも冷凍食品の寄せ集め)、「面倒だからやめた( ゚д゚)」って、以後はカップ麺の日々。
 店長からは、「ラーメン好きなんだねぇ」って勘違いされるようになったよ……シクシク(ノД`)

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