発熱時の冷やし過ぎに注意

 お客様から、すぐに冷える水枕の要望を受けたので、叩けば冷える『ヒヤロン』を紹介したのだが、患者はご主人で病院から解熱剤が処方されているというので、それ以上は積極的に冷やす必要は無いことと、かえっえて体力を消耗してしまうことを説明した。
 そもそも発熱をするというのは、ウイルスなどの外敵と戦うためであったり壊れた細胞を修復するために血行を良くするという正常な機能の発現であって、強制的に熱を下げるというのは、それを邪魔することになる。
 とはいえ体が熱いという感覚もまた精神面で疲労してしまうので、ひんやりとして気持ちよくなる『冷えピタ』を提案した。
 そして栄養をつけさせようと無理に食事をすると消化をするのにもエネルギーを消費するので、食事を控えて経口補水液で水分と塩分を補給するよう勧め『OS-1』を案内したところ、一緒にお買い上げいただいた。
 また、解熱後のぶり返しを防ぐために、体力の消耗を抑え体を下支えする『柴胡桂枝湯』を紹介した。

 手に『冷えピタ』を持ったお客様から『アイスノン』の売り場を尋ねられたけれど、もし解熱剤を使っていたら『アイスノン』は不要なことをお話した。
 発熱しているのはご主人で、3日くらい熱が下がっていないということから、体力の消耗を考え食事は無理にしなくても良いことを伝えると、ゼリー飲料を飲ませているというので最善の対応であることを伝えた。
 ただ、発熱が高止まりして4日目を迎えるようなら病院を受診するようにお話した。
 発熱が1週間くらい続くのは珍しくないものの、他の病気を見逃してもいけないので。

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