体が未発達で体力の少ない子供だからこそ気をつけてほしいこと

 お客様から2歳児の鼻水にどの風邪薬が良いか尋ねられたが、対応できる子供用の風邪薬はあるものの、2歳児は基本的に受診勧奨が前提なことを伝えたうえで、症状が透明な鼻水で、他に症状が無ければ体を温めるだけでも充分であることを説明した。
 特に、風邪薬には鼻炎や咳と発熱に対応するための成分が入っており、現れていない症状の成分は体の方で無駄に処理をしなければならない。
 すると、その処理で体力が落ちて本当の風邪になってしまう可能性を伝えた。
 今回は、『パブロンキッズかぜシロップ』を置き薬にと購入された。

 子供連れのお客様から、風邪薬を使おうか迷っていると相談されたので症状を確認すると喉の痛みと咳だった。
 そのため風邪薬ではなく、症状にターゲットを絞るよう勧めた。
 咳はそれほどではなく、8歳という本人も喉の方が気になるようだったので『ペラックT』を案内してお買い上げいただいた。
 あと、胃炎の可能性と、原因にストレスがあるかもということもお伝えした。
 子供に限った話ではないのだが、楽しいこともストレスになり、はしゃぐことで内臓に負担がかかるため胃炎を起こして、その炎症を喉の痛みと感じたり、体内が乾燥して咳となる。
 もし見分けがつかないとしても、喉の痛みや咳があるときには胃に優しい食事をするよう勧めた。

 雑貨を購入されるお客様の連れたベビーカーの子供がカラ咳をしていたので、余計かなとは思ったがお会計しながら、赤ん坊は内臓が未発達で胃炎を起こしやすく、それにより咳になることを伝え、防ぐには半身を温めるような厚着いをさせるようにお話しした。
 赤ん坊や子供の厚着というと上ばかりを着せてしまいがちだが、上半身を温めると気分が悪くなることもあるので、お腹周りから足にかけての半身の方が大事と付け加えた。
 唯一、上半身で気をつけるとすれば首周りである。
 首には太い血管が通っているから、ここを冷やすと確かに風邪になりやすい。

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