同じ市販薬を長く使うのはご用心

 やや高齢のお客様が、ご主人から水虫薬を頼まれたとのことで来店。
 これまで液剤を使っていて、今回はクリーム剤を頼まれたとのこと。
 しかし、使用期間は長く、それでいて一度も受診したことがないというので、見た目だけでは湿疹との区別が難しい事をお話しし、受診勧奨したうえで『ダマリンL』を案内してお買い上げいただいた。
 他の薬剤師さんから聞いた話で、3年ほど水虫薬を使い続けていた患者さんを湿疹の薬に切り替えさせたら2週間ほどで治ったという事例があるの伝えた。
 水虫薬の抗菌作用は強く、湿疹に使ってしまうと皮膚が再生するのを邪魔してしまうことがあるのだ。
 だから、同じ市販薬を長く使っている状況なら、一度は病院を訪ねてみてもらいたいところ。

 やや高齢のお客様が「ポケムヒをくれ」と来店されたが、『プチウナ』を見て「同じなんだろ?」と訊かれたので、基本の痒み止め成分は同じですが、『ウナ』の方が局所麻酔のリドカインが入ってる分だけ痒みにより効くかもしれないとお話したところ、『プチウナ』を購入された。
 工事現場で使うらしく、虫よけ対策をするようお話しした。

 成人の娘さんの酔い止めを求めてお客様が来店したが、これまでに使っていた物は不明で、必ず酔うという話から成分違いで『アネロンニスキャップ』『トラベルミンファミリー』『センパアトラベル1』を案内し、『センパアトラベル1』をお買い上げいただいた。
 そして使用感を含めて、成分表示をメモしておくよう勧めた。
 また、乗車前は温かい食事をして少しでも早く消化し終わった物を腸に送り出して胃を軽くし、乗ってからは冷たい飲み物を飲んで胃の機能をわざと低下させることで吐き気を抑える方法を伝えた。

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