人それぞれの選択基準

 『オスバンS』を求めてお客様が来店したが、『オスバンラビングA』のような加工品ではなく、ベンザルコニウム塩化物の原液が欲しいと言われて困ってしまった。
 お店を足で回って探すのは難しいと思われるため、ネット通販を勧めた。
 目的は、ネットで見つけたシミ取りの化粧水を自作するためだとのこと。
 ううん、化粧水の自作というのは実際どうなんだろう。
 汚染対策とか、日持ちの面とか心配になる。

 お客様から消毒薬を欲しいと注文されて消毒用エタノールを案内したのだが、「気軽に使いたい」と言われ、イソプロピルアルコールを希望された。
 でも、イソプロピルアルコールはエタノールよりも刺激性があることと発火性があり、掃除が目的だというから、家具を拭いたりすると塗装が落ちるかもしれないことなどを伝えたが、価格が安いのを「量が多い=気軽に使える」と考えてるらしく、そのまま購入された。
 しかし、お会計をした後で、木 テーブルを拭きたいという話が出て、他に散歩から帰ってきたときに犬の足を拭きたいなんてことまで言われた。
 ええん?
 刺激物だし、匂いに敏感な犬にとってはエタノールより辛いんじゃなかろうか(;´Д`)

 やや高齢のお客様が来店し、初めは咳という相談だったが、詳しく訊くと3日ほど前から喉が痛み、今も咳より喉の痛みの方が気になるという。
 そのため『ペラックT』と『駆風解毒湯』を案内したところ、前者をお買い上げいただいた。
 そして、喉の痛みや咳だけの場合は胃炎を起こしていて体内が乾燥してる可能があるため、喉の痛みが和らいでも咳が残るようであれば『麦門冬湯』に乗り換えるよう伝えた。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート