お客様が病院で処方されているステロイド剤と似たものをと現物を持参して来店されたが、調べてみると ストロンゲストに区分されるステロイド剤だった。
ステロイド剤は強さによって五段階に区分されていて、ストロンゲストは一番強力である。
市販では真ん中であるストロングの『フルコートf』までしかないことを説明したところ、湿疹に使っていて痒みが治ると、すぐ塗るのを止めていて何度も繰り返しているという。
ステロイド剤は痒み止めではなく、抗炎症剤なので痒みが治まっても少し長く使うことが必要。
そして、痒みが治まったら別な薬でのケアが必要になる。
まずは担当医に相談してみるよう勧め、本日はお買い上げは無しとなった。
やや高齢のお客様が、家族から筋肉痛に『エアーサロンパス』を頼まれたとのことで来店。
しかし店頭には、サリチル酸製剤とフェルビナク製剤の2種類があるため、違いを質問された。
おそらく頼んだのは、サリチル酸製剤の方だと思うが、本人も成分の違いを考えていないと考えられる。
フェルビナク製剤の方が鎮痛効果と浸透力が高いことを説明すると、そちらを買っていかれた。
開封前でしたら、返品に応じます。
生姜湯付きの『ルキノンエースV』を購入されるお客様に症状を尋ねると、熱感のみで、鼻や喉などの症状は無いそうなので、『葛根湯』で温めてみてはどうかと提案した。
発熱していない段階で解熱するのは好ましくないことは理解されているようだったので、そのままお買い上げ頂き、服用する前に生姜湯のみを飲んで、入浴と食事は消化の良い物にしてみるよう勧めた。
それでも症状が進行してしまってから『ルキノンエースV』を服用しても、遅くはない。
というか、製薬メーカーの中の人によると、自然治癒と薬を使った場合を比較しても、完治する早さに有意な差は無いそうである。
つまり風邪薬は早く治すのではなく、表に出る症状を見かけ上抑えるだけなのだ。
お客様から「とにかく帰って寝るのが良いですかね」と訊かれたので、「その通りです」と答えた。
致し方のないことで、多くの方は風邪は薬で治ると信じていますから。ヒトの体は常に良くなろう良くなろう働いていますから、それを邪魔しているものを除いてあげるだけで風邪は治ります。それでは薬が売れないと単純に考えてしまう薬屋さんもいるかもしれませんが、同じ薬でも薬屋さんで効き目が違うのはよくあることです。登録販売者さんも薬剤師さんも、なぜ違いが出るのかを考えなくてはいけません。テキストや学校では教えてくれることでは有りません。違いは養生法を添えてお薬をお客様に渡しているかですね。
>同じ薬でも薬屋さんで効き目が違うのはよくあることです。
そうらしいですねぇ。
講師の方からも、そういうお話を聞きます(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)
治る確率を上げるために、養生の勉強もしないといけませんね。