咳払いの咳止めに

 やや高齢のお客様から、前に使っていた薬が、もうどこにも売っていなくて困っているという相談を受けた。
 パッケージを持参されていたので内容を調べると、『麦門冬湯』と『ブロン錠』を合わせたような物。
 へぇ、これは便利だなと思ったんだけど終売してしまったらしい。
 とりあえず『麦門冬湯』と『ブロン錠』を案内したが、喘息があり吸入器を使うこともあるそうなので、市販薬を使うとすれば担当医には報告するようお話した。
 今回の目的は、コンサートなどで咳をすると困るとのことで、症状は痰が喉に引っ掛かってる感じがするのに出ないというので、『半夏厚朴湯』も提案してみた。
 観劇などでよく咳払いをしたくなる人は、緊張して気道が閉まっているのが原因なので、のど飴とかより『半夏厚朴湯』の方が効果的です。
 ただ、お客様は使っていた薬を漢方薬と現代薬の合方とは思っていなかったらしく、現代薬を希望されたため『ブロン錠エース』を案内して、お買い上げいただいた。

 やや高齢のお客様が、一週間ほど前にギックリ腰になり、病院から処方されていた期限切れの『モーラステープ』を使っていて切れたので、同じ物をと求めて来店した。
 ……って、期限切れの薬を使わないでください。
 まぁ、うちの家族だったら、そういうこともするけれどゲフンゲフン(( +д+))o=3=3
 まだ痛みは強いようなので、受診勧奨したうえで鎮痛効果と浸透力な優れたジクロフェナクナトリウム製剤と、鎮痛効果は落ちるものの浸透力のあるフェルビナク製剤を案内し、フェルビナク製剤の『ホームパスFRテープV』をお買い上げいただいた。
 温めのお風呂に長湯して、しばらく夏野菜を避けるように伝えた。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート