虫に刺される前の虫除けに力を入れましょう

 お客様から、『アットノンジェル』と『アットノンクリーム』では、どちらが良いか尋ねられた。
 虫刺され痕に使うつもりだそうで、クリームの方が浸透力があると考えられるが、その場合は皮膚の流れに沿うように塗るようお話した。
 しかし、患部を見せてもらうと虫に喰われたと思われる蒼黒い痕がいくつかあり、すでに半年近く経っているという。
 しかも、今もなお痒みがあり掻きむしってしまうというので受診勧奨をし、本日はお買い上げは無しに。
 一般に「虫刺され」と言われているが、刺すのは蚊ぐらいなもので、他のアブやブヨといった虫は強力な顎で皮膚を噛みちぎるため細菌等の汚染も受けやすく、その後のケアは重要なのだ。
 虫刺されくらいと軽く考えないことと、なにより虫除け対策が大事。
 スプレータイプの虫除けだと、つい薬剤を吸わないようにと体から離して数回「洋服」に吹き付けて済ませてしまう人もいるようだが、吸うのが怖ければ、いっそ手のひらに出して首の周りや手首足首といった服から出る部分は、薬剤を塗ってしまった方が良い。
 私は今年も、『ハッカ油』を水と無水エタノールで薄めた物で対処してます(*´∀`*)

 『マードレトローチ』をレジに持ってきたお客様から、『のどスプレー』があるか訊かれたため、消毒系と抗炎症系のがあることを説明した。
 症状を確認すると、もちろん主訴は喉の痛みなのだが、喉の奥の方で唾を飲むのも辛いというお話だったことから、胃炎を起こしてる可能性をお話して、『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介した。
 すると、お客様は痛風の治療を受けており、その薬のほかにも薬を処方されているという。
 薬の内容が不明なため、本日は、抗炎症剤の『パープルショットW』をお買い上げいただいた。
 ただ、薬の飲み合わせを心配するのであれば、内服薬同士だけではなく目薬や塗り薬も気をつけなければならず、『のどスプレー』だから安心とはならないことを伝えた。
 ぜひ、お薬手帳を持ち歩いてくださいな。

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