女子高文化祭見学

 今日は、Hちゃんに誘われた某女子高の文化祭。問題があるといけないので、校名は特に秘す。(問題を起すつもりか?)
 文化祭のチケットの対価は、彼女の舞台発表の時にビデオで撮影するという事なので、ある意味一石二鳥(笑)
 しかし頼まれたからには最善をと思い、彼女の舞台発表の前の他団体の発表時に撮影ポジションの下調べをした。
 客席の奥行きが短くて、広角レンズが無いと引きで撮るのは難しい。ううむ、一番後ろに三脚を置かないとダメだな。つまり、立ちっぱなしである。
 ポジションが決まったところで、いったん会場を後にして昼食。食堂で弁当を売っていたので、それを購入して食べた。
 学校に出入りの業者なのだろうが、学校食堂らしく値段が安い割りに美味しかった。
 そういや、私の高校時代には食堂の料理が不味いって事で生徒から反発が上がり、他の大学で食堂を営業している業者を引っぱってきて、とうとう学校が契約をしていた業者を追い出してしまった。今考えると、よくやったな。
 食べ終わってゴミ箱に捨てようとして、分別に困ってしまった。ジュースの紙パックは燃えるゴミで、割り箸が何故か割り箸だけで回収して、弁当箱はプラスチックゴミになるのか? あっ、ストローはどうするんだ?
 と、迷っていたら、食堂を担当している生徒が代わりに分別してくれた。
 そういや、たかが文化祭だから、そういう目で見てはいけないのだろうが、“接客”に長けている子とそうでない子の差が激しい。接客に長けている子は、それが地なのかバイトの経験があるのか。もっとも、バイトをしているからと接客が上手い訳でもないけれど。
 ただ、一応は招待したカタチになっているのだから、“接客”は意識してもらいたいなと思う。接客術はどこでやっていくにしても必ず役に立つはずだからだ。
 私が高校の頃には、その事でよく対立したものだ。あくまで文化祭は自分たちの祭りだから自分たちが一番楽しみたいという考えるグループと、お客をもてなすのが第一だと考える私のようなグループだ。
 当時は、私のようなグループはやはり少数派で、歯噛みしたものである。今にして思えば、自分たちが一番楽しみたいという気持ちも分からないではない。もしかすると、その方が年相応だったのかもしれぬ。
 でもやっぱり、お客をもてなすことの方が楽しいと思うんだよなぁ。
 むしろ、問題なのは教師だった。態度が最悪。
 場所を尋ねたりすると、なんだか命令口調というかゾンザイな口調で応えてくる。俺はアンタの生徒じゃねーぞ凸(`、´X
 昼食を食べ終わって余裕の時間で会場に戻ったつもりが、長蛇の列になっていてビックリ。そんなに人気の出し物だったとは。
 しかし、一番後ろで立ったまま撮影する算段にしていたので気持ち的には気楽。
 あらかじめ彼女の出番はメールで知らされていたので、それに添って撮影。途中、ビデオディスクの交換に手間取ったが、なんとか取り逃しは無かった。しかし、2時間もつはずのバッテリーが1時間弱で無くなるとは計算外。ズームとロングを繰り返したせいか?
 とりあえず無事に撮影ができて役目は終了。さて、展示などを見て回るかなと校内を徘徊していると校舎を出てプールに辿り着いた。本能か(笑)?
 リレーをしていたようだが、それはアンカーが泳ぎきって終わってしまった。
残念。もっと早く来れば良かったと思ったら、「ダンスをおこないます」とのアナウンス。
 なにかと思ったら『ウォーターボーイズ』ならぬ、『ウォーターガールズ』であった。
 http://www.fujitv.co.jp/waterboys/index2.html

 もちろん技術は稚拙だが、生の迫力と水飛沫が飛んでくる距離で見ているから、筋肉の動きなどまで分かって、素直にスゴイと思ってしまった。
 3段タワーや、宙返りしての飛び込み、などなど文化祭の催物として過ぎた物と言えるほど楽しめた。
 演技が終わってプールサイドに水泳部員が整列して挨拶する時には、部長らしい生徒が感極まったのか泣き出して、見学していた生徒たちからは「ガンバレー!」の声がかかった。
 これがドラマのワンシーンだったりしたら「クセェ演出するな」と怒っていたかもしれないが、これも生だと感じ方が違いますなと妙な感動。
 それと、水で濡れた女子高生のお尻は可愛くていいね。(゜゜☆\(--メ)ポカッ
 その後は文芸部など比較的地味な所を見て回った(笑)
 文芸部の生徒で江戸川乱歩のファンだという子がいてビックリ。
 あの文体についていけるとは……σ(^◇^;)。
 クラブ名を見なかったが、歴史上の人物について新聞風にまとめたものを掲示してあるというアイデアとしては面白い所があり、つい読み込んでしまった。
 しかし、どうも教科書的な内容から一歩も出ていなくて、その辺りが残念。
しかも、調べた資料が古いのか現在では間違いとされている事がそのまま書いてあった。資料は何かと尋ねてみたら図書館で調べたそうだが、蔵書に問題があるんじゃないのか?
 特にキリスト教徒でもある私から見ると、おいおいとツッコミを入れたくなってしまう点が多数。
 例えば豊臣秀吉がキリスト教を制限して、徳川家康がキリスト教を弾圧した理由を、単に信者が増えて政治的に不安定になるからとしていたが、これは当時の外国によるキリスト教の布教が植民地の拡大と密接なつながりがあったという点をまったく知らないらしい。
 徳川家康でさえ、当初は純粋に布教活動を目的とした外人宣教師と、植民地化を目的としていると思われる外人宣教師との扱いを別にしていた。しかし、取り締まる末端の役人に混乱をきたしたため、やむなく区別無く禁止する事になったのだ。
 他にも、キリストの母親であるマリアの事も歴史上の人物として取り上げていたのだが、記事中に「どうやらマリアは1人じゃないらしい」とあった。そんなの当たり前だぞ(笑)
 聖書中には何人もマリアという女性が出てくる。普通、キリストの母親として限定する場合は、『聖母マリア』と呼んで他のマリアと区別する。でないと、娼婦の『マグダラのマリア』を始めとして、いろんなマリアと混同してしまう。
 これがまったくキリスト教と関係のない人が書いた記事ならばともかく、書いた生徒はキリスト教徒らしいことがプロフィールに書いてあった。だったら、聖書くらい読みなさい(笑)
 そろそろ帰ろうかなと思ったら、ものすごく元気な生徒に客引きされてしまった。しかもこれが、とびきり可愛くていかにも“男をたらし込み”そうな女子高生だった。(なんだそりゃ)
 せっかくなので引っかかって(ポン引きみたいだな)入ってみると、華道部だった。実は私は華道には詳しくないが(茶道だって香道だって詳しくないけど)、活花は嫌いではない。
 なので作品を順に見ていたら、先ほどの客引きをしていた生徒が寄ってきて、
「これが私の作品なんです」と指し示した。鉢の角の方に乾山を置き、その上に花を置いて、さらに背の高いヒョロッとした枝を添えていた。
 本人は、「この枝がもっと太かったら力強い作品になったかもしれないんですが……」と言っていたが、私はこちらのアンバランスな感じの方が好きである。
 作品には製作者の心情も反映されると言うが、それがこの元気ハツラツで人なつっこくて、一方で妖艶な魅力を持った女の子の作品だと思うと興味深い。
 ぜひこの子をお持ち帰りしたかったが、Hちゃんの招待で来ているので自粛した(笑)
 パートのNさんに昨日と休みを交代してもらったので、文化祭が終わって急いでお店に戻った。
 いつもは、日曜日など光熱費の方が売り上げを上回っているはずなのに、今日は日曜日にしてはお客さんが多かったらしい。ハテ(・_・?
 私が到着してからも、お客さんが途切れず、さらに輪をかけて相談が主な人ばかり。
 日曜日だから、お客さんの方もゆっくり相談できると思って来てくれたのだろうか。
 
 その相談にみえた患者さんの1人は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を欲しいという事だった。
 なんでも、テレビで「汗かき」に効くと言っていたらしい。
 しかし、防已黄耆湯は色白で筋肉が軟らかくて水ぶとりの体質の人向きである。目の前の患者さんは、どう見ても体格はしっかりしていて筋肉質だ。失礼ながら、お腹の辺りを服の上から観察すると下腹に脂肪がついている。
 となると、防已黄耆湯を飲んでも効果は無いだろう。
 他に何か治したい症状が無いか尋ねてみたところ、便秘だという。それも、かなり頑固な便秘のようである。
 汗をかきやすいのと直接の関係があるかは分からないが、便秘は体内の熱と関係がある。熱は水分を奪い大便を硬くする。硬くなるから便秘はするし、体内の熱を効率良く処理できないから多くの汗を流す事になるとの推測が成り立つ。
 単なる便秘解消ならば大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)で良いが、体質を改善するために防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を勧めた。防風通聖散は、ちょうど防已黄耆湯の逆で腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の随伴症状の改善に効果がある。

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