第10回 「体質改善」

 最近、体質改善という言葉をよく耳にします。
 そして漢方薬といえば、その代表的な薬というイメージがしますし、体質改善の薬であると勧められると、妙に安心したり納得して服用してまうことがあると思います。
 現代医学的には、酸性体質よりアルカリ体質ほうが感染症や成人病にかかりにくいので、カルシウムなどを摂取してアルカリ体質にするというのが、体質改善の考え方です。
 しかし漢方薬はアルカリ体質にするための薬ではありません。
 漢方薬を飲んでいながら、自分は漢方的にどんな体質で、どういうふうに体質改善すべきなのかを知らない人も多いと思いますが、漢方薬を使うときには、漢方的な体質の考え方を知る必要があるのです。 例えば、虚弱体質には一般に「精力剤」といわれるような補う漢方薬を使用します。
 しかし同じ虚弱体質でも陰虚陽虚とではまったく正反対で、陰虚は体内の潤いが不足しているため熱に弱い体質ですし、反対に陽虚は体を温める陽気が不足していて冷えに弱い体質です。
 したがって、陰虚には冷やしながら潤す補陰薬を使い、陽虚には温めながら活動を促進する補陽薬を使わなければなりません。
 もし陰虚の人に間違えて補陽薬を使うと、温まりすぎて具合が悪くなってしまいますし、陽虚の人に補陰薬を使うと、下痢したり冷えたりします。
 このように、漢方薬は使い間違えると、かえって状態が悪くなることがあります。
 体質改善を考えている人は、かならず専門の人に相談するようにしましょう(⌒▽⌒)

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