テーピングとサポーターでは目的が違う

 口内炎の薬を求めて来店したお客様に『ケナログA』を案内したところ、いつもは『チョコラBB』を服用してすぐ治るのに、今回は長引いているそう。
 病院を受診してみるよう提案すると、病院の科目を尋ねられた。
 以前に口腔外科を受診したことはあり、歯が当たったりということは無い模様。
 そこで、内科を受診してみるよう勧め、理由として口内炎の原因の多くが神経性胃炎と関係することを説明したら、ストレスは思い当たるようだった。
 そのため『半夏瀉心湯』を案内すると、試してみたいとの事でお買い上げ頂いた。

 お客様から、13歳の子供の捻挫のことで相談を受けた。
 部活のサッカーで捻挫して、家に帰ってきて湿布だけを貼り、そのまま塾に行ってしまったという。
 そしてサポーターとテーピングを要望されたのだけれど、テーピングをすればサポーターは不要、というかテーピングとサポーターでは目的が違うことを説明した。
 テーピングは患部を固定するためで、サポーターは患部の動きをサポートするためだから、真逆です。
 しかも、テーピングについては包帯のようにグルグル巻く物だと思っていた。
 いえいえ、テーピングは何本かに切り分けて、患部に合わせて何通りかの貼り方がありますと説明。
 詳しくは、ネットで検索してみるようお話した。

Screenshot of www.ntmed.co.jp

 でも、部活には指導者がいるという話なのに、何故その人が応急手当をしないんだ(-_-;)
 また、使った湿布は以前にお客様がヘルニアを患った時に処方された『モーラステープ』らしい。
 そして、父親が格闘技をしていて塗り薬科があるそうで、それを使って良いか尋ねられた。
 しかし、その塗り薬の名前は分からないという。
 薬剤によっては年齢制限があるので、ひとまず塗らないように注意を促した。
 父親が格闘技をしているのなら、テーピングの仕方は知っているかもしれないので父親に確認してみるよう伝えた。
 そして、『モーラステープ』の方は、副作用に光過敏症があるし、かぶれやすい湿布なので、経過観察を怠らないようにお話した。
 冷却スプレーについても尋ねられたけど、あれは直後に使う物で、歩いて塾に行かせてしまっているのでは時期を逸していることを説明。
 本日のところは、テーピングのみをお買い上げ頂いた。
 子供は、痛みに対して鈍感というか気にしなかったりするため、無理しないように言い聞かせて下さいな。

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