探してる薬の売り場を尋ねたら、ぜひその薬の説明を受けてみましょう

 やや高齢の夫婦のお客様が来店し、『ボラギノール』の坐薬を求められ売り場へ案内するとすぐに『ボラギノールA』を手にされたため、もし痒み程度ならば『ボラギノールM』を、炎症や痛みが強く出血もある時には止血剤の入った『プリザエース』が適応することを説明した。
 薬の名前を指定して、売り場に案内するとそこでお役御免とばかりに選ぶお客様が多いけれど、症状などを確認すると適応しない物だったり、そもそも薬の特徴を知らなかったりするのに、不安は無いのだろうか。
 今回は、患者であるご主人のお話では症状は強めなようなので、『ボラギノールA』をお買い上げ頂いた。
 ただ、患部は外に出ているようなので、肛門の奥は内臓であり内臓には痛覚神経が無いため、中に痔核ができていても分からないことを伝え、初期であれば日帰りで処置できるから受診を勧めた。
 外に痔核があるようだと、中にも有る可能性が高い。

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 お客様から「飲む日焼け止めの薬を」と求められ、具体的な商品名が分からないようなので調べたところ、ビタミンCなど美肌に良いとされているサプリメントのことだった。
 しかしサプリメントは医薬品と違って効果が確かめられておらず、メーカーによっては体内に吸収されないまま排泄されている例があるとして、消費者庁が注意喚起している。
 なので、費用対効果の面で医薬品のビタミンC剤の他に、皮膚を黒ずませるメラニンの生成を抑えて排出を促すL-システインも入っている『ハイチオールCプラス2』などを勧めたところ、すでに『アリナミンシリーズ』などのビタミン剤を飲んでるというため、それらは神経や筋肉組織の修復に振ってあるものの皮膚への効果も期待できることを説明した。
 そうであれば、塗るUV対策の方が確実なことと、バランスの良い食事を毎日気にするのは大変なので、食事の写真を撮っておいて1週間単位くらいで翌週の検討をする方法を教えた。
 また、「日焼け」は「火傷」と同じことをお話して、飲み薬として体表部の熱を奪う『黄連解毒湯』を紹介した。

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