「効能」に書いてある内容を理解していないと、使い所を間違えてしまうかもしれません

 若いお客様から、花粉症による目の痒みに飲み薬を求められ『ムヒAZ錠』を案内したけれど、他のお店で『コンタック600プラス』を購入し、しかし鼻炎は起きていないから飲んでいないというため、効能の「涙目」が該当することを説明して先に使ってみるよう勧めた。
 そして、鼻水に用いる漢方薬の『小青竜湯』も、痒みに効果が期待できる物として紹介した。
 例えば、クシャミというのも鼻腔に痒みの刺激を受けて出る。
 花粉症は腸の調子が悪いと症状が強まることをお話をすると、お腹の調子が悪いのは思い当たるようで、飲むヨーグルトはどうかと訊かれたため、良い思われますと答えた。
 ただ、飲み慣れている物があるのであれば、あまり浮気はしないほうが良いとも伝えた。
 どんなに身体に良い物でも、外から来た物は最初は外敵として警戒されるから、仲良くなる期間が必要なので。
 とにかく、やりたいのは腸が働きやすい環境を整えること。
「第二の脳」と呼ばれ、実際に脳細胞と同じ細胞が存在する腸が、外敵と間違えて免疫反応を起こし花粉症が発症する。
 それを防ぐためには、乳酸菌を摂る以外にも食事のメニューそのものを消化しやすい物に切り替え、消化に忙しくならないよう食べる量を控える他に、お腹周りを冷やさない工夫をする。
 一番手軽なのは、お風呂に入って服装は下半身に厚着をすることである。

 お客様からの花粉症の目薬を求められ売り場を案内すると、『ロートアルガード』がどうして安いのかと質問されたので、古い製品であり開発費を回収済みであることと、高い製品は新発見の素晴らしい成分が入っているのではなく、開発コストがかかってるからと説明した。
 目はデリケートな部位でもあるから、使用できる成分はガチガチに規制されていて、既存の成分の濃度や組み合わせを変えたに過ぎない。
 もちろん、その組み合わせが新たな知見によることも考えられるから、先に価格が高めな新製品を試してみるというのは悪くない選択である。
 お客様は、少し高いのを試してみるとのことで、『アルガードクリアブロックマイルドEX』を購入された。
 目薬を点したら少し下を向いて1分以上は目を閉じるようお話すると「長いね」とのお返事だったので、本当は5分ですと答えたら驚かれた。

 お客様から、花粉症の目の痒みに『アイボン』などの洗眼薬について相談を受け、費用対効果の面で勧められないと答えたところ、病院の目薬が効かなかったとのことで、確かに目が真っ赤だったため時間を離せば他の目薬を併用できるかもとお話をした。
 そのためには処方された目薬が分からないとならないので、お薬手帳か現物があるか尋ねると、友人に処方された目薬をも貰ったそうだが現物を確認させていただくと、ドライアイに使う目薬で花粉症には効かないことを説明した。
 友人は花粉症の目薬と言っていたそうだが、ドライアイだと花粉に反応しやすいからなのか、『』の点眼薬は目に傷があるとしみるから先に治すためなのか、医師がその友人に処方した本当の目的は分からない。
 ただ、よく勘違いされるのは「ドライアイ」と「乾き目」を同じと考えること。
 乾き目が進行して、目の表面が凸凹になり視覚に影響を及ぼしている状態がドライアイで、これは医師の診察を受けなければ分からない。
 そして、ドライアイ用の目薬は第一類医薬品なため、薬剤師のいる店舗で勤務時間中にしか買うことはできない。
 だから、市販の目薬のパッケージに「ドライアイ」と書いてあっても、効能としては認められていない目薬が多く出回っているので注意が必要。
 お客様は、お買い上げは無しでお帰りになった。
 医師の側は、いくつかの薬の候補の中から処方しているので、同じ病院を訪れて使った目薬の効果が無かったことを相談したほうが良いことを伝えた。

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