風邪薬を使うその前に、他の選択が無いか店頭でご相談下さい

 お客様が『エスタック総合感冒』をレジに持ってきたけれど、夜に熱っぽいものの他に症状は無いというため、解熱鎮痛剤で充分なことを説明したうえで、咳止め成分の入っていない風邪薬として『PL顆粒』を紹介した。
 総合風邪薬に入っている咳止め成分の多くは、覚醒剤系と麻薬系だから、咳による体力低下が懸念されるような状態でもなければ、身体に取り入れないほうが良い。
 少なくないお客様から「風邪薬を飲めばすぐに元気になる」と云われることがあるのだけれど、咳止め成分やカフェインによる錯覚で治った訳じゃないのに治った気がすることをお話した。
 一方、解熱鎮痛剤にも麻薬と同様に依存性のある鎮静成分が入っている物があり、脳の認知機能を一時的にでも低下させるから車の運転などは避けなければならない。
 お客様にそう説明して、鎮痛成分のみの『イブ』の無印と、鎮静成分が加えてある『イブA』を紹介し、ゆっくり休めるというためAの方をお使いいただくことになった。
 ただ、やはり鎮静成分が入っているので、連用するとしても3日を限界とするように伝えた。

 お客様が『キッズバファリンかぜシロップS』を購入されるさいにヒアリングしたところ、6歳と3歳の子供が鼻水と鼻づまりがあるとのことだったのだが、適応しそうな『ムヒ鼻炎こどもシロップ』は自主回収で無いため、鼻の症状は喉を通じてつながっている胃の不具合と関係があり、温かい物を飲ませて入浴し、お腹周りを保温するように厚着をすれば治ってしまうかもとお話して、発熱や咳が出てから使うよう勧めた。
 それこそ咳が無くて、喉の痛みや発熱ならば風邪薬よりも、『小児用バファリン』のような解熱鎮痛剤での対応が望ましい。

 以前に、サプリメントの『ネルノダ』について尋ねられたお客様から、今回は『アリナミンA』について質問を受けた。
 ただ、以前に自身で使っても効かなかったとおっしゃっていて、お話を聞く形だった。
 ビタミン剤は、それ自体が効くというよりも、摂取した栄養を効率的にエネルギーに変換したり、神経の電気の通りを良くしたりという、あくまで身体の補助であるから、カフェインなどのようにシャッキリする感覚には乏しい。
 一方で、人間は疲労しすぎると生命維持のためか神経が鋭くなって、自身の心臓の鼓動が気になるように寝つきが悪くなってしまうため、気持ちを鎮めるのに役立つ。
 お客様には、病院から処方されている薬があるので、もし使ったら医師には報告するようお願いした。
 飲み合わせで身体に悪い影響が現れるとも限らず、また、検査の数値のみを良くして隠れた病気を見逃してしまう可能性があるからだ。

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