薬のパッケージに治りそうな図解があっても、それは「※図はイメージです」です

 やや高齢のお客様から、雑貨を購入されるときに『OS-1』の質問を受けたので、自由に買えても自己判断で飲む物ではありませんと説明したところ、高齢の親にと看護師から勧められたそうなので、下痢や発熱などの発症時には使っても良いことと、医師や薬剤師に連絡できるようであれば問い合わせてから使うよう勧めた。
 パッケージにも、「医師・薬剤師・管理栄養士・登録販売者」の従って使うようにという記載があるのだけれど、読んでいる人は皆無に近い。
 お客様には念のため、症状の無いときに飲んでも予防にはならないことを重ねて伝えた。

 やや高齢のお客様が『ダスモック』(清肺湯)を購入されるさいに使用経験を尋ねると、患者は御主人で使ったことは無く、昔に甲状腺を取り、煙草は現在も吸っているとのことだった。
 咳というのは異物を出そうとする反射機能だけではないため、患部が気道や肺とは限らず、胃炎などの可能性もあることをお話した。
 煙草を吸ってるから、やはり肺が悪くなってるだろうというのも、予測としては成り立つものの、煙草を吸うと煙は胃へも入り、ニコチンの作用によって血管が収縮して栄養不足となって胃の機能が低下するから、胃が悪くなっている可能性は排除できない。
 それに、『ダスモック』のパッケージには、まるで肺を洗浄するかのようなイメージ図が載っているけれど、それこそ「※図はイメージです」で、実際にそうなる訳ではない。
 いずれにせよ、症状が本人の感じていることと代理の人から聞く話とでは違ったり、養生法は本人が直接聞かないと伝えきれなかったりするため、本人の来店が望ましいことをお話した。
 なによりも、長期間の治療が必要と思われる症状は、市販薬を使うにしても医師と相談しながらのほうが良い。
 市販薬を長期連用するようになって病院から足が遠ざかり、大病を逃すことになるのが一番怖い。

 お客様からパフ付きの『ベビーパウダー』を求められ売り場を案内したところ、『デリケアM’sクリーム』も手に取ってレジに向かわれたので、念のためクリーム剤と軟膏の使い分けについて説明してからお買い上げいただいた。
 人間の皮膚は異物を侵入させないようバリア機能が高く、薬もまた異物なので侵入を阻止されてしまう。
 そのバリアを破るように調整されているのがクリーム剤で、同じ処方内容ならばクリーム剤のほうが効きめが良く、症状の激しい患部に向いている。
 一方、軟膏というとベタつくのを嫌がる人がいるが、そのベタつきによって患部が服と擦れるのを防いだり、脇の下や股の間など、皮膚同士が擦れるのも防いでくれて、いわば絆創膏を貼りにくい場所を保護してくれる。
 だから、症状の激しい、でも患部が擦れてしまう場所ならばクリーム剤を塗ったあとに、『ワセリン』などで重ね塗りをするという方法もある。
 お客様は、お話には納得してもらえたようなのだが、患部については教えていただけなかった。
 まぁ、店頭はオープンスペースだから、患部が相談しにくい場所なのかもしれない。

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